ウェディングプランナーからの転職!転職の軸を定めて効率よく【異業界へ転職】

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「転職って何からスタートすればいいの?」と思ったら、まず転職の軸を定めましょう。

転職の軸とは「今回の転職で何を叶えたいのか?」を決めることです。

ここが決まらないと

・転職ハードルを下げてしまい後悔する
・どの求人票も同じに見えて非効率的
・仕事と転職の両立ができず大変
・結局転職しないor転職ハードルを下げる

このような悪循環に陥ります。

ウェディングプランナーやブライダルの仕事にやりがいを感じながらも、選択肢の1つとして転職を考え始めたときにこの記事が参考になれば幸いです。

なぜ転職の軸が必要なのか?メリットとは?

転職の軸を作るメリットは以下の3つです。

(1)中長期で失敗しないキャリア選択ができる

(2)業界・企業選びに矛盾がなくなる
(3)志望動機の作成がラクになる

中長期で失敗しないキャリア選択ができる

転職を考え始めるタイミングは、現職に何かしらの不満を抱えたときでしょう。

ただし、一口に不満と言っても、ポジティブとネガティブの2種類の不満が存在します。

ポジティブな不満とは

「もっとスキルをつけてキャリアアップを狙いたい」
「もっと家族と過ごす時間を増やしたい」

このような動機です。

一方ネガティブな不満とは

「今の職場環境がイヤすぎて1日でも早く転職したい…」
「もう部長の顔も見たくないほど出社がツライ…」

このような一時的な動機から転職を考えるパターンです。

労働基準法に違反するほどのブラック企業にいる場合は今すぐ転職すべきですが、安易な転職は避けるべきです。

なぜなら、

・自分の努力次第で改善できるかもしれない
・その不満はどの職場でも発生するかもしれない
・企業選びのハードルを下げてしまい、次の職場でも同じことを繰り返すかもしれない

ネガティブな動機が強い場合、早く転職をしたいことから判断力が鈍くなりがちです。その結果、上記のような失敗をします。

転職はあくまでも自己実現のための手段にすぎませんので「本当に今、転職すべきなのか?」を再考するためにも自己分析をしましょう。

反対に、現職のままでは自己実現が難しい、または時間が掛かると感じた場合は転職が必要かもしれません。

私の場合は入社6年目の2019年頃、「今のままでは理想のキャリアは叶わない」と感じたことがキッカケで転職することを視野に入れ始めました。

業界・企業選びに矛盾がなくなる

転職活動はざっくり以下の流れで進みます。

①転職に関する情報収集を行う

②志望する業界や企業に目星をつける
③実際に応募してみる
④履歴書・職務経歴書を作成する
⑤面接で自己PRや志望動機を伝える
⑥内定を獲得し、退職する

転職の軸がないと、まず②〜③でめちゃくちゃ疲れます

また企業選びに根拠がなく「これでいいのかな?」と毎回不安になりますし、④書類作成のたびにゼロから志望動機を作ることになり大変なんです。

⑤面接では100%の確率で志望動機を聞かれます。志望動機が弱いと「それって弊社じゃなくてもいいのでは?」と面接官にツッコまれます

こうなる未来は目に見えているので、求人の応募や書類作成の前に転職の軸を決めることが大切なんです!

志望動機の作成がラクになる

転職の軸が決まると、志望動機の作成はどんどんラクになります。

なぜなら志望動機の土台となる根底の思い=転職の軸なので、志望動機の使い回しができるからですね。

大枠は同じ内容で、志望動機の枝葉を各企業ごとにチューニングを合わせるイメージです。

とはいえ「転職の軸」を考えるのってぶっちゃけめんどくさいですよね?

何から考えていけばいいか分からないですよね?

以前の私も「転職の軸?なにそれ美味しいの?」状態で、何をどう考えていいのかさっぱり分かりませんでした。

でも安心してください。

次章で(1)

転職の軸の作り方【具体的な手順】

前述の通り、転職の軸を定めるとは「今回の転職で叶えたいゴール」を定めるということです。

叶えたいゴールから逆算して、転職の軸を定める方法としてAs-Is / To-Be分析をご紹介します。

As-Is / To-Be分析とは?

As-Is/To-beとは、理想的な状態と現在の状態を客観的に比較をし、GAPを埋めるために必要なアクションを導くための考え方です。

転職の軸を見つけるためにはAs-Is/To-Be分析が活用できます

もう少し言葉を簡単にすると、

「定時でサクッと帰りたいな〜」(To-Be)
「毎日3時間残業してます…」 (As-Is)
「業務量が多い、処理が遅い、非効率的な仕組みが原因?」(GAP)

このように理想の状態と現状を比較して、課題を見つける考え方のことです。

具体的な手順を4つのステップに分けて説明します。

後半では、筆者自身の実例も記載してます。

それでは転職の軸を一緒に作っていきましょう!

STEP0:5項目について考える

「何から書き出せばいいかわからない…」と悩んでしまう方は、以下の5項目に関するTo-Beを自由に書き出してみてください。

・理想的な会社の雰囲気や人間関係
・理想的な年収、給料
・理想的なワークライフバランス
・理想的なキャリアアップ、スキル習得

・理想的な商品、サービス、業界

いわゆる「ヒト・モノ・カネ・情報・時間」について考えてみることです。

以下のようなイメージです。

ウェディングプランナーが転職の軸を見つけるために、As-Is/To-Be分析を活用する方法を解説しています

さらに、この5つのカテゴリでそれぞれ理想的な状態を書き出す際は「いつまでに、どのくらい達成したいか?」といった期限設定と定量的な定義が大切です。

例えば「年収を3年で1,000万円にする」などです。

STEP1:理想の状態を書き出す

まず初めに、理想の状態(To-Be)を書き出してみましょう。

ウェディングプランナーが転職の軸を見つけるために、As-Is/To-Be分析を活用する方法を解説しています

ここで大切なのはまず理想の状態から考えること。

なぜなら、現状(As-Is)に引っ張られて達成できそうな目標を設定してしまうからです。

まずは本当に実現したい理想の状態を考えるようにしましょう。

STEP2:現状を書き出す

理想の状態を書き出したら、次は現状を書き出します。

ウェディングプランナーが転職の軸を見つけるために、As-Is/To-Be分析を活用する方法を解説しています

ここでのポイントは「理想の状態に対して現状はどうか?」と比較して書き出すことです。

対応して書いていくことによって、課題がより見えやすくなっていきます。

STEP3:解決したい課題に優先順位をつける

理想の状態と現状を書き出すことで、課題は整理できましたか?

あ、現職でまだやれることがあるな」と気づくならこのタイミングです。

みずから課題を設定し、克服した経験は転職で語れるエピソードになるので、もう一踏ん張り現職でトライしてみてください。

また転職を考え始めたときに、当ブログでお会いしましょう。

さて、転職が自己実現につながると結論に至った場合は、以下に進みましょう。

課題の優先順位付けをします。

優先順位の付け方は以下を参考にしてください。

(1)複数の課題を一度に解決できる方法はないか?
(2)まずはじめに解決したい課題はどれか?

複数の課題を一度に解決できる方法はないか?

仕事において「少ない労力で、最大の成果を上げること」は大切ですが、転職も同じです。

複数の課題を一度に解決できる方法こそが、最も優先すべき「転職の軸」です。

まずはじめに解決したい課題はどれか?

複数の課題を一度に解決するのが難しい場合は、まずは最も身近な課題解決にフォーカスしましょう。

あなたが不安に感じたり、最も苦しいと感じている課題を1つずつ解決するのです。

あなたがまずはじめに解決したいTo-Beは何ですか?

STEP4:転職の軸に沿った行動を開始する

自分なりの転職の軸が見つかったら、実際に転職活動をスタートします。

ここでいう行動とは、

・転職の軸に沿った求人を探す
・転職の軸に沿った求人に応募してみる
・転職エージェントとの初回面談を申し込む

これらの具体的なアクションが該当します。

ここまでくると転職の軸が具体的になっていますので、求人票の選別や転職エージェントとの面談もスムーズに進むはずです。

とはいえはじめての転職では右も左も分からない部分があります。

私もそうだったように、1回目の転職活動では転職エージェントを上手に活用することをおすすめします。

転職エージェントの活用方法については以下の記事を参考にしてください。

転職の軸の作り方【筆者の場合】

先ほど紹介した手順に従って、私自身の「就活の軸」の深掘りしてみます。

筆者が転職を検討しはじめた背景

私がブライダル業界から異業種へ転職した背景を簡単に紹介させてください。

転職を考えはじめたのは2019年、ブライダル業界に入って6年目28歳のときのことです。

ちょうどその頃の私は、M&Aによる子会社に出向して新規接客やウェディングプランナー業務と兼任で事業や組織の立ち上げを行っていました。

会社の仕組みを整えながら、目の前のお客様の結婚式づくりも行う日々。

非常に多忙ではありましたが、ゼロから創り上げるクリエイティブな仕事はやりがいを感じ、苦しくも楽しい毎日を過ごしていました。

その一方で「アナログ業務の限界」も同時に感じていました。

例えば、会社の仕組みを整えるために必要なデータがなかなか見つからない。同じ情報を転記する作業が発生しており作業が進まないなど、非生産的な業務によって事業推進のスピードがなかなか上がらないジレンマを抱えていたからです。

会社としても個人としてもテクノロジーに強くならないとこの先ヤバい」と危機感を感じ、転職することを決断しました。

STEP1:理想の状態を書き出す

当時を思い出しながら書き出してみました。

ウェディングプランナーから異業種へ転職するときの転職の軸の定め方【具体例】

なお、今回はスペースの関係で簡単に記載していますが、実際はもっとたくさん書き出してください。

思考の枠を広げて、ワクワクしながら理想の未来像を書き出してみましょう。

・理想的な人間関係や会社の雰囲気
→仕事に対して前向きな人が多い、フラットな人間関係

・理想的な年収、給料
→35歳段階で、現職の給料+300万円

・理想的なワークライフバランス
→土日休みなどこだわりは無いが、家族との時間を最優先にしたい

・理想的なキャリアアップ、スキル習得
→テクノロジーに強くなり、レガシー産業の生産性向上に貢献する

・理想的な商品、サービス、業界
→テクノロジー系の自社サービスを持つ会社

STEP2:現状を書き出す

続いて、To-Beと連動する形でAi-Isを書き出していきます。

ウェディングプランナーから異業種へ転職するときの転職の軸の定め方【具体例】

・現状の人間関係や会社の雰囲気
→非常に満足していて、次の会社に求めるのは難しいほど理想的

・現状の年収、給料
→同年代と比べると低い、業務量の割に低い

・現状のワークライフバランス
→平日休みなどは問題ないが、年間休日は少ない

・現状のキャリアアップ、スキル習得
→用意されているキャリアパスが限定的

・現状の商品、サービス、業界
業界的にデジタル化が進んでおらず生産性が低い

STEP3:解決したい課題に優先順位をつける

私の場合、課題解決の方法を考えていくと業界を変えないと本質的に何も変わらないことが分かりました。

なぜなら業界を変えればテック系のスキル習得だけでなく、給与水準、ワークライフバランスなども改善できるからです。

つまり一つの解決策で複数の課題解決ができるのです。

部署異動で解決できそうな課題はいくつかあります。

ウェディングプランナーから異業種へ転職するときの自己分析【具体例】

業界を変えてしまった方が給料やワークライフバランスの改善、キャリアアップなど複数の課題を解決できそうです。

その結果、私の場合は「業界を変えるしかない」といった結論に至ったのです。

ウェディングプランナーから異業種へ転職するときの自己分析【具体例】

ちなみに、この業界課題がなぜ他の要因に影響を及ぼしているか?は以下のように説明できます。

業界特性:労働集約型のビジネスモデル
→利益率が低くなり、社員の給与水準が低くなる。また事業投資にも消極的になる傾向

業界課題:根強く残るアナログ業務
→業務が非効率的なため、長時間労働や十分な休みがとれない
→データが蓄積されず事業革新が起きにくい(変わらない未来)

ここまでをまとめると、会社や職場環境、そもそもの仕事のやりがいには満足しているが業界の将来性に不安を感じていることが分かりますよね。

私の場合は非常に分かりやすく「テック系企業または業界へ転職すること」が転職の軸になりました。

まずは私自身が「テクノロジー人材」になるため、「どの業界や企業に入るか?」「そこでどのようなキャリアやスキルが習得できるか?」の優先度が高いです。

一方、未経験の異業種転職になるためワークライフバランスや年収レンジについては条件がダウンしても構わないと割り切りることにしました。

STEP4:転職の軸に沿った行動を開始する

最後は、実際に転職活動をスタートさせます。

私自身、はじめての転職活動の際はどんな企業が自分に興味を持ってくれるのか検討もつきませんでした。

なので、「テクノロジー人材になれる業界や会社に転職する」という課題を一緒に見つけてくれる伴走者が必要だと結論に至ったわけです。

私の場合はリクルートエージェントですね。

初回の面談で企業の希望を伝えて、たくさんの求人票をピックアップしてもらいました。あとは自分の転職の軸に沿って応募する企業を選別していくだけです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

転職活動において、自己分析は欠かせない作業です。

なぜなら、自己分析を行うことで自分自身を客観的に見つめ直し、今後のキャリアの方向性を明確にすることができるからです。

是非、今回ご紹介した手順に従って「転職の軸」と「キャリアの棚卸し」を行ってみてください。

その2つが固まってきたら、次のステップは求人票へ応募することです。

ウェディングプランナーの経験を活かしつつ、他業界にチャレンジしたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

もし仮に「転職の企業選びって、どんなところに注目すればいいのか分からない…」と不安な方は転職エージェントと面談してみましょう。

どこのエージェントも無料の初回面談を実施してくれます。

具体的な手順やエージェントの評判などは、追って記事にして解説していきます。少々お待ちください。