今まで自分なりに頑張って働いてきたけど
「ほんとに転職できるのか?」と不安を抱えていないですか?
私ははじめての転職の際、とても不安でした。でも安心してください。
その不安、これまでのキャリアの棚卸しをすればきっと解消できます。
キャリアの棚卸しをすれば、自分の強みが見つかるからです。
この記事では、ウェディングプランナーを6年経験したのちに、業界や自分自身の将来性に不安を感じたことから転職をすることで理想のキャリアを手に入れた筆者が転職初心者の方に向けて「キャリアの棚卸し方法」を3ステップで簡単に解説していきます。
それでは早速、結論をお伝えします。
キャリアの棚卸しは以下の3ステップです。
STEP1:ウェディングプランナーの仕事内容を要素分解する
STEP2:ひたすら内省を繰り返す
STEP3:ハイ達成要因を言語化する
以上です!たったこれだけです!
「簡単そうに言うけど、これまでやってきた仕事を洗い出すだけで時間がかかるよ…」と思う方もいそうなので(1)ウェディングプランナーの仕事内容は一覧にしてまとめました!
どうぞっ(クリックすると拡大されます)!
詳細は後述しますが、
まずはこの一覧表からこれまで担当してきた業務に丸を付けてみてください。
上記の一覧表に含まれない実務経験がある場合は、それらも漏れなく洗い出し追加していってください(例. キャプテン業務、法人向けの宴会受注・管理など)。
先ほどご紹介したウェディングプランナー業務一覧表を用いて、それぞれ解説します。
新規営業の場合
ウェディングプランナーの実務経験のうち、高単価かつ無形商材を営業してきた経験は高く評価されやすい傾向にあります。
なぜなら一般的にモノ売りができる有形商材と比べ、コト売りをする必要のある無形商材の方が営業難易度が高いとされるためです。
そのため、新規営業における集客〜成約までの実務経験はしっかりと棚卸ししていきましょう。
集客
Webマーケティング職へのキャリアチェンジを志望する場合は、ゼクシィなどのWeb集客の実務経験や実績を語る必要があります。
その他、リスティング広告やSEOに関する実務経験もあれば実績と合わせてエピソードを語れるようにしておきましょう。
接客
営業は「新規開拓営業」と「反響営業」の2つに区分されますが、ブライダルの新規営業は後者の反響営業にあたります。
この2つでは、新規開拓営業の実務経験の方が高く評価されます。反響営業と異なり、まっさらな状態から成約にまで導く必要があるためです。
そのため、新規開拓営業を経験してきたライバルと比べ多少のハンディキャップがあると認識しておくといいです。
またその中でも内定を獲得するためには、以下の点に注意しておきましょう。
(1)反響営業型の他業界を選んだ方が実務経験を評価されやすい
(2)未経験OKな新規開拓営業に応募し、市場価値を上げにいく
(3)面接の受け答えで即戦力であることをアピールする
成約
「この人活躍してくれそうだな」と思わせるポイントが成約実績です。
・どれくらいの目標に対して
・どれくらいの実績を残したのか
・そしてその達成要因はなんだったのか?
棚卸しの段階で、この辺りを言語化していきましょう。
また成約に関しては、社内の平均接客数・成約数・成約率や成約率の業界水準なども併せて調べておきましょう。
面接官が評価するための判断基準となるためです。
プランナー業務の場合
ウェディングプランナーの実務経験は、企業の求める人物像や募集職種、タイミングによっては様々なアピール材料にすることができると個人的に思っています。
売上
新規営業と同じく無形商材の営業経験を伝えることもできますが、どちらかといえばカスタマーサクセス職寄りの実務経験としてもアピールが可能です。
カスタマーサクセスの詳細説明はここでは割愛しますが、ここでは簡単に「契約済みの既存顧客の成功に対して能動的にアクションを起こす」ことが求められる職種と認識ください。
その中の業務の一つに「既存顧客へのアップセル・クロスセル」があるのですが、ウェディングプランナーの実務と親和性が高いのです。
・アップセル=単価アップのこと
・クロスセル=別商材を提案販売すること
実際に、ウェディングプランナーからカスタマーサクセスへキャリアチェンジする事例も多いです。
プランニング
1組または複数組の結婚式を当日までリードする役割やプランニング業務は、こちらもカスタマーサクセス職と似ています。
既存顧客にアップセル・クロスセルするためには現状の満足度が高いことが前提となるため、日頃から先回りして顧客の困り事を解決するなどのフォローアップが重要です。
その献身的な姿勢はウェディングプランナーの実務の一つであるプランニングから証明することが可能です。
カスタマーサクセス職は日本ではここ数年で注目を集めている職種の一つなので、この機会にぜひ調べてみてください。
余談ですがリモートワークなど働き方も柔軟なケースが多いため、やりがいも環境も揃った素敵な職種でおすすめです。
紹介
これは正直おまけですが、顧客折衝力などを伝えることができます。
顧客紹介をもらえる=既存顧客の満足度が高い証拠なので、顧客満足度を高める工夫や実例を併せて伝えることで現場を任せるイメージを面接官に持ってもらうことができるでしょう。
マネジメントの場合
20代後半以降での転職は、マネジメント経験は伝えられるようにしておきたいものです。
第二新卒の場合はあまり重視されないため、該当しない方は飛ばしてもらって大丈夫です。
チーム規模
自身がマネジメントする人数の多さはあまり重要ではありません。
3-5名のチームリーダーなどでも十分マネジメントの実務として伝えてもらって大丈夫です。
チーム実績
マネジメントは「会社からの要望=目標数字」に応えることが仕事です。
全社→部門→部署→個人といった具合にブレイクダウンした目標数字が与えられます。
自身が責任を持つ部署や部門が目標に対してどのような実績をあげたのか?を語れるようにしましょう。
マネジメント方針
ここは定量・定性の両方で成果を残すために意識・工夫したことを書き出しましょう。
定量面では再現性高く目標を達成するための方法論を、定性面ではチームメンバーとの関わりで意識していたことを言語化します。
定量面の例
・毎月安定的に、月半ばで目標進捗80%を達成するチームメンバーのノウハウをチーム内で共有し全体のパフォーマンスを上げた定性面の例
・各メンバーごとのキャリアプランを把握して、目の前の仕事が自身のキャリアにどう結びつくか?伝えながらモチベートしていった
仕組み化の場合
最後は仕組み化についてです。
ここまで紹介した集客や新規接客、プランニングなどの実務がうまく進む方法を仕組み化した事例を書き出していきます。
売上
例えば「〇〇というクラスタ(ペルソナ)の場合は、△△を提案すると反応がいい」など、独自の必勝法はありませんか?
集客・新規成約・アップセル・クロスセル・紹介営業など、売上に貢献する活動に関する仕組み化したエピソードがあれば大小構わず洗い出すようにしましょう。
業務改善
ウェディングプランナーはよく新郎新婦様から質問を受けます。
例えば「質問対応の時間削減につながるFAQの作成」を自ら行なった経験などあればもれなくピックアップしておきましょう。
ウェディングプランナーの実務一覧表に丸をつけたら「自分には何ができるのか?」が明確になるまでひたすら内省を繰り返します。
実際に、内省をするための質問例を用意しました。
先ほどの実務一覧表を眺めながら、答えが出るまで自分自身への質問をしていきましょう。
なお以下の質問に対する回答は、紙に書き出すことをおすすめします。
Q1:今日(今週、今月)どんな仕事をしましたか?
Q2:日頃あなたはどのような数字目標を追いかけていますか?
Q3:昨年、先月、今月の目標達成率や実績はどうでしたか?
Q4:達成できた要因はなんですか?
Q5:達成に近づけるためにどのような工夫をしましたか?
上記の他に、時間軸に着目した視点から内省することもできます。
新入社員の頃や経験が浅かった過去から今にかけて
Q6:その業務をはじめて行ったとき、どこが上手くいきませんでしたか?
Q7:上手くできるようになった要因はなんですか?
Q8:どのような課題を、どのように克服しましたか?
これらの質問を自分自身に投げかけながら
冒頭で述べた通り、キャリアの棚卸しをする目的は「魅力的な自己PRを作るため」です。
「この人を採用したら活躍するイメージが湧くな」と面接官に思ってもらえるか否かが肝です。
それでは面接官は、どのような人に対して活躍するイメージを持つと思いますか?
答えは、再現性です。環境が変わっても、同様の成果を残せる人物か?を見ています。
その再現性を証明するためには「これまでの成果を残すことができた理由や背景を、自分の言葉で語れる状態」になりましょう。
これがSTEP3のゴールです。
もしもSTEP2あたりで「職務経歴書に書けるような実績を残せていない…」と感じた場合は、次の2つの視点でもう一度棚卸しをしてみてください。
小さな改善に目を向ける
職務経歴書や面接で語ることができる成果とは、なにも会社から与えられた大きな売上目標だけではありません。
例えば、仕事をする中で「この業務、もっと時短できるな」と気づき、改善を行った経験などでも構いません。
売上目標達成者の営業トークを真似て実践し、成果が出た経験をチームに普及させた。など主体的に課題克服に努めた経験などでもいいのです。
会社は従業員に対して「売上アップ」または「コストダウン」のいずれかを期待します。要は利益につながる言動です。
もちろん利益額が大きく、事業インパクトの大きい成果があるに越したことはありませんが、そうでない場合は事業貢献した他のエピソードはないか今一度振り返ってみましょう。
結果が出るまで今の職場でやりきる
小さな改善活動も見当たらず、会社から与えられた目標も達成できていない場合は現職でまだ頑張る余地があるかもしれません。
この場合の選択肢は以下の2つです。
(1)現職で成果を上げてから、転職活動を行う
(2)現職より条件が下がる前提で、転職活動を行う
今すぐにでも転職しないとヤバいほどのブラック企業にお勤めじゃない限りは、個人的に(1)の選択をオススメします。
職務経歴書をアップデートするといった視点で、今の仕事に打ち込んでみてはいかがでしょうか?
今回はブライダル業界・ウェディングプランナーから転職する際に必要となる自己分析のうち、キャリアの棚卸しの方法を3つのステップに分けて解説しました。
ぜひ、転職における自己分析の参考にしてください。