【実体験】ウェディングプランナーの転職先にIT企業を選んだ話

Pocket

この記事は28歳で初めての転職を経験した元ウェディングプランナーの転職体験記です。

人生初めての転職と、2回目の転職を経験したからこそ分かる

・転職のキッカケ
・転職活動の軸の作り方
・1回目と2回目の転職活動の違い

これらについて自分なりの考えをまとめています。

私が転職を考え始めた2019年頃は「ブライダル業界への転職」に関する記事はあるものの、「ブライダル業界から異業界・異業種への転職」に関して参考になる記事がほとんどありませんでした。仮にあったとしても人材紹介企業が書いた薄い内容の記事ばかり。

なので右も左も分からず、本当に転職できるか不安でした。

でもこの記事を読み進めることで

・将来のキャリアに不安を抱える人
・少しずつ転職を考えはじめた人
・今まさに転職活動をしている人
・他業界転職について知りたい人

これらの疑問や不安を解消していきます。

この私の転職体験記が少しでも参考になれば嬉しいです。

簡単に経歴を紹介

私の転職歴

上図の通り、私はこれまで2回の転職をしています。

一般的にウェディングプランナーが転職先として選ぶ業界は人材業界広告業界保険不動産などの業界が多い印象です。ホスピタリティが活かせたり業務の親和性が高いためです。

しかし私はブライダル→プログラミングスクール→不動産SaaS企業と少し珍しいキャリアを選択してきました。

その理由には私自身の「転職の軸」が影響しています。

転職を考えたキッカケ

「このまま過ごして、将来食べていけるんかな…?」と漠然とした将来への不安を感じたことが転職を考えるキッカケでした。

当時の私は、事業買収した福岡県北九州市にある子会社へ出向し、朝から晩まで膨大な量の業務に追われる日々。

ウェディングプランナーの傍ら、現場の業務改善も行なっていました。

「本当はもっとお客様に時間を使いたいのに…」そんな葛藤といつも戦っていました。

とはいえ愚痴っても仕方ないので、業務改善を推進すべく異業界の事例をリサーチしていくとどうやら業務のデジタル化が重要だと知ります。

デジタル化にはクラウドやSFA、CRM、その他SaaSツールが大事…と初めて聞くアルファベットの単語ばかりでイメージが湧きません。

でも、デジタル化による業務改善のインパクトのデカさだけは理解できました。

「なんか分からんけど、なんも分からんくらいに、他の業界は進んでるのか…」

私はアナログな業界のど真ん中にいたので「ブライダル業界の普通」と「世の中の普通」の違いに愕然としたのです。

ブライダル業界と世の中の働き方の違い

ウェディングプランナーの仕事にやりがいを感じれば感じるほど業務改善をしたいと思いましたが、当時の私にはスキルも経験も無い。

そう悟った私は、スキルアップを求めてテクノロジーに強い会社への転職を考えました。

ウェディングプランナーからの転職

とは言うものの、これまでブライダル業界や結婚式のことばかり考えてきたため「転職って何からすればいいの?」と右も左もわからない状態の私。

転職に関する情報収集

まず手始めに行ったのは転職に関する情報収集、書籍の購入です。

転職初心者向けに情報を整理して伝えてくれるためとても助かりました。

特におすすめなのが以下の3冊です。

・転職の思考法
・Work in Tech!
・転職と副業のかけ算

転職をすることで「給料をあげたい」と思っている人は、転職の思考法だけでも読むことをおすすめします。

私のようにテクノロジー企業にキャリアチェンジしたい方はWork in Tech!は必読。

採用をする企業側の心理を学んで、書類作成や面接対策に活かしたい人には転職と副業のかけ算が分かりやすいです!

余談ですが、これらの書籍はもちろん素晴らしいのですが、当ブログでもウェディングプランナーの転職に特化した情報発信をしていきますので是非ブックマークをして転職情報を蓄えていってください!

1回目の転職活動は転職エージェントを活用

転職活動初心者にとって、転職エージェントの存在は頼りになります。

・企業の人事と日程調整など行なってくれる
・色々な求人票を紹介してくれるため幅広くキャリアを考えられる
・職務経歴書の添削をしてくれる
・面接対策、質問傾向などアドバイスをもらえる
・給料や入社日交渉を代わりにしてくれる

上記のメリットやサポートを受けることで仕事と転職活動を両立することができました。

ちなみに私はリクルートエージェントを利用しました。

特に(1)大量の求人票の閲覧(2)職務経歴書の作成(3)面接対策の3つのサポートはとても助かりました。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

2社目を経験し、転職の軸を見直す

1回目の転職では「とにかくテクノロジーに強い会社に入ること」を目的にしていました。

そのおかげで、さまざまなデジタルツールに触れる機会が増えました。リモートワークを前提とした働き方も経験しました。

私自身もプログラミングを学び、世の中のWebサービスがどのように作られるのかを知ることでテクノロジーに関する教養が身についたと感じています。

その一方で、ウェディングプランナー時代に感じた「将来、食べていける…?」といった不安は解消されませんでした。

なぜなら会社が用意してくれた仕組みの中で、ルーティンワークをこなす毎日になっていたからです。

そこで、自分自身の転職の軸を見直すことにしました。

その結果、導き出した新たな転職の軸は以下の2つです。

・事業拡大を目指すフェーズであること

・本社が福岡であること

2社目の会社は従業員数が600人ほどで組織がすでに成熟しているフェーズでした。

そのため日々の業務もきちんと仕組み化がされており、ルーティンワークをこなすことが求められる環境だったのです。

また企画系の職種は本社のある東京のみで行っており、福岡で家族と暮らしている私には挑戦する機会がありませんでした。

転職の軸の変化

そこで前述した(1)事業拡大を目指すフェーズであること(2)現住所の福岡が本社であることの2つを必須条件にして2回目の転職活動に臨みました。

加えて、自分自身の市場価値を高めることが将来への不安を解消する方法だと結論づけ、法人営業職に未経験からチャレンジすることに決めました。

2回目の転職活動では転職エージェントを使わず

2回目の転職では転職エージェントは使わず、転職サイトのdodaから求人を探し、応募しました。

当初はエージェントを使っていましたが

・30歳の法人営業未経験者を採用する企業がない
・そもそも福岡本社の企業が少ない

これらの壁にぶつかり思うように転職活動が進まなかったのです。

そこで私は視点を変えてみました。

自分が「今時点では小さな企業側の採用担当者」だったら、どんな媒体に求人を出すか?といった具合にです。

いま振り返ると当たり前ですが「事業拡大前の小さい会社なら、転職エージェントを使うほど採用コストを掛けたくないのでは?」とふと気づきました。

ご存知かもしれませんが、転職エージェントを介して採用を行うと、企業は内定者の年収の約30%を転職エージェントに紹介料としてお支払いします。転職サイトに求人を載せるだけの採用活動と比べて採用コストが割高になります。

転職エージェント経由だと書類選考を通過したり内定を獲得するハードルが高くなりますし、そもそもエージェント紹介だけに頼っていては出会えない企業がたくさんあります。

初めての転職と違い、転職の軸が定まっていたり、企業選びの解像度が高まっている場合はぜひ自らの足を使って求人を探してみてください。

転職サイトの活用に舵を切ってからは、dodaやビズリーチ、GREENなどの転職サイトに職務経歴書をすぐさま登録し、地道に求人票のリサーチを行いました。

その仮説は当たり、(1)創業間もない拡大フェーズの(2)福岡本社の企業へ(3)法人営業職として無事に内定を獲得することができました。

様々なウェディングプランナーの退職理由

私は、ブライダル業界や自分のキャリアの将来について不安を感じ転職をしましたが、世の中のウェディングプランナーが転職する動機には、この他に以下のような理由が挙げられます。

・年収が低く、生活が苦しいため
・残業や長時間労働でワークライフバランスを求めて
・ウェディングプランナー業務が激務で、体力的にキツイ
・結婚や出産などライフステージの変化

転職理由や転職の軸は人によって千差万別です。

そのような場合でも、転職をスタートする前にまずは押さえておきたい3つの大切な考え方を最後にご紹介します。

年収は「業界×職種」で決まる

年収の低さがキッカケでブライダル業界から異業種・異業界への転職を考えはじめた場合は「年収はどのように決まるのか?」は必ず押さえておきましょう。

結論、年収は「業界 × 職種」で決まります

個人の頑張りやスキルは関係ありません。

例えばホテルの支配人の平均年収は500〜700万円といわれます。

一方エンジニアの場合、一般社員の平均年収で550万円前後です。

当然、ベンチャー企業などのエンジニアは平均値を下回る可能性はあるものの、役職や等級が「ホテル支配人」と「一般社員」であっても、業界が変われば年収は変わらないのです。

もっと言えば、労働時間や年間休日も含めて時給換算すると、一般社員レベルのエンジニアの方が時給単価は高くなるでしょう。

年収を求めるなら従業員一人当たりの利益額が大きい業界を選ぶことです。

・金融業界
・IT / 通信業界
・ネット広告 / メディア業界 など

年収アップが転職条件の上位にある場合は、このようにまずは年収が上がりやすい業界をリサーチすることから始めましょう。

働き方の自由さはビジネスモデルで決まる

次に「労働時間が長く、ライフワークバランスを重視したい」や「ウェディングプランナーの激務さが体力的に辛くて…」といった理由が転職のキッカケならビジネスモデルをしっかりチェックしましょう。

ブライダル業界と同じ「労働集約型」のビジネスモデルの会社へ再び転職することは絶対にやってはいけません。

その会社が提供するサービスは「人が稼働すること」で売上が立つのか、それともWebサービスやツールの利用料などで売上を作っているのかなどのお金の流れを確認しましょう。

実際に私は、2社目・3社目の両方で週3-4でリモートワークを実施しています。

なぜならいずれもWeb上のサービスを提供している会社に転職したからです。

2社目:プログラミングのオンラインスクール
(オンライン上の教材を生徒が自習する形式)

3社目:SaaSツールの法人営業
(Web上でツールの導入〜利用が完結する形式)

ビジネスモデルと働き方は切ってもきれない関係です。柔軟な働き方がしたい場合はこちらを必ずチェックしましょう。

転職を軸を決めてから転職活動をスタートする

これは絶対です。1回目のとき、私はあやふやな状態でリクルートエージェントに駆け込み後悔しました。

転職の軸や優先順位が決まってない中で、大量の求人票を見せられてもどれを選べばいいかサッパリなんですよ。

それに明確な転職の軸を答えられないと、転職エージェントの担当者の中で自分の優先順位が下げられてしまいます。対応が悪くなる可能性もあるのです。

詳しくはこちらに書きました。

https://tsurukinson.com/weddingplanner-tenshoku

転職の軸を具体的にどうやって定めていくのかについて解説しています。

はじめての転職活動、不安や疑問でいっぱいかもしれませんが理想のキャリアに近づくために一緒に頑張りましょう!