ウェディングプランナー(約6年間)からIT企業へ、未経験からの異業種転職を成功させた実体験を、ブログやSNSで発信しています。
「書類選考を通過したけど面接が不安…」
「喋るのが得意じゃなくて緊張する…」
転職活動でせっかく書類選考を通過しても、もし面接がダメダメだったら…と考えると不安になりますよね。
でも安心してください。
PREP(プレップ)法という伝え方のフレームワークに則って面接準備をすれば大丈夫です。
これまで私も、面接の際にPREPに沿って自己PRや志望動機を伝えてきました。
PREP法は練習すればすぐに使える簡単かつ有用なフレームワークです。
PREP法を活用した自己PRの伝え方を例文を用いて解説していきますので、最後まで読んでいってください。
PREP法とは結論から伝えるフレームワーク・話し方の型です。
「Point」「Reason」「Example」「Point」の4つの頭文字をとったもので、「結論→理由→具体例→まとめ」の順に話を展開させます。
PREP法 | 内容 |
Point(結論) | 話の要点や主張したい内容など、結論をはじめに話す |
Reason(理由) | その結論に至った理由を説明する |
Example(具体例) | その理由を裏付ける事例やデータを述べ、説得力を持たせる |
Point(まとめ) | 最後に、要点や主張をもう一度話す |
例えば、自己PRの際にPREP法を活用する場合、以下のような流れになります。
PREP法 | 例文 |
Point(結論) | 御社が提供する自社プロダクトの新規顧客獲得に貢献できると考えています。 |
Reason(理由) | なぜなら、私は現在勤務している事業会社で業界特化型SaaSプロダクトの新規開拓営業をしており、前年比150%増の新規顧客を獲得したからです。 |
Example(具体例) | 具体的には、〇〇と〇〇に注力することで新規顧客を開拓していきました。 |
Point(まとめ) | 〇〇業界は未経験ですが、業界特化型SaaSプロダクトの新規顧客数を増やしていく現職の経験や実績は、御社でも活かせると思っています。 ぜひ御社のプロダクトの新規顧客獲得に貢献させていただきたいです。 |
転職活動に限らず、話がわかりやすい人はこのPREPに則ってプレゼンしています。
ぜひPREP法を使いこなせるように練習してみましょう。
PREP法を活用してプレゼンをするメリットは以下の2つです。
大切な内容を端的に伝えられる
「この人の話長いなぁ。いつまで続くんだろう」と思ったことはありませんか?
話のゴールや大枠が見えないと、聞き手はどこに注目したらいいか分からずストレスがかかってしまいます。
もしもあなたの面接で、面接官にこんな風に思われてしまったら最悪ですよね。
しかしPREP法では、結論から話し始めることに加えて、その結論に至った理由や具体例を交えながら話すことができるため重要なメッセージを簡潔に伝えることができます。
面接官の記憶・印象に残りやすい
PREP法によって伝えたいポイントをコンパクトに話すことで、あなたが語ったエピソードは記憶に残りやすくなります。
また「この人の説明はスッと入ってくるな。分かりやすいな」と面接で思わせることができれば、「仕事ができそう」な印象を与えることができます。
論理的思考力・ロジカルな一面を見て、マイナス評価をされることはあまりないため、伝える姿勢を見てもらう中であなた自身の評価を上げることができます。
PREP法を使う場合、考慮しておくべきデメリットも存在します。
冷たい印象を与えやすい
PREP法は、ムダを削ぎ落とし理路整然と伝えるためのフレームワークなので、面接官に冷たい印象を与える可能性もあります。
事実、私自身が転職活動の際に「ロジカルに物事を考えられる人だと感じた一方で、弊社への入社意欲・熱意があまり感じられなかった」と言われてしまったことがありました。
これは大いに反省しました。
PREP法はなにかを説明する際には活躍する一方で、面接の場では随所で熱意を表現することが大切です。
くれぐれも面接のために作られたフレームワークではありませんので、私のようなミスをしないようにお気をつけください。
PREP法を使いこなすのに時間がかかる
一度身につけてしまえば簡単に思えるPREP法ですが、慣れるまでには相応の時間がかかります。私もそうでした。
最初は、4つのパートすべてを完璧に話そうとせず、段階的にPREP法を習得していきましょう。
例えば、いきなり面接などの場でPREPを使うのではなく、上司への報告などからトライしてみてはどうでしょうか。
報告の内容によっては「結論」と「理由」しか求められないケースもあるため、PREP法を取り入れやすいからです。
例)追客中の案件報告の場合
結論:結論から言うと、今週の金曜日に先方へ連絡する予定です。
理由:なぜなら、木曜までに最終的な話し合いをし、結論を出すと伺っているからです。
上記のように、話し始めに「結論から言うと〜」「なぜなら〜」などの枕詞をつけると、半強制的にPREPに沿って話さなければならなくなります。
まずは上2つのパート(結論・理由)からスタートして、その後に下2つのパート(具体例・結論)にもチャレンジしてみる。
その流れの方が無理なくPREP法を身につけられるのではないでしょうか。
転職の面接対策だけに留まらず、日頃のパフォーマンス向上にも繋がりますので、PREPは是非マスターしておきましょう。
最後に、未経験の人材業界へ転職する際の面接で「キャリアアドバイザー業務を任せられるか?」と聞かれたケースを想定してPREP法の例文を紹介します。
Point(結論)
業界未経験だと思いますが、キャリアアドバイザー業務に活かすことができる、これまでのご経験や強みを教えてください。
はい、私はコミュニケーションを通じたヒアリング力や提案力を強みにしており、このスキルはキャリアアドバイザー業務に活かせると考えています。
「私の強みは〇〇です!」とシンプルに結論から答えましょう。
ただし、できない場合は「経験はないが、同様のスキルが求められる〜〜の実務経験はあります!」などと追加情報を伝えつつ、貢献意欲があるところをアピールしましょう。
Reason(理由)
なぜなら、私がこれまで経験してきた結婚式のセールスと、キャリアアドバイザー業務は共通点がいくつかあり、私のスキルやこれまでの経験と親和性が高いと感じるためです。
次に理由の部分です。先ほどの結論を支える根拠をしっかりと伝えましょう。
Example(具体例)
例えば、結婚式も転職活動も人生で経験する回数はあまり多くなく、具体的なゴール設定やプロセス設計ができている顧客は少数だと思います。
私はこれまで、初対面の状態から2〜3時間の限られた時間で、400万円の購買の意思決定をしていただくために、ヒアリング力と提案力を磨いてきました。
そして実際に、社内で平均〇〇%の成約率に対して〇〇%の実績を残してきました。
成約数や成約率など実績を紹介するときは、社内・業界の平均値と比較しながら実績を伝えることで面接官が判断しやすくなります。
具体例と併せて、定量的な実績もアピールしましょう。
Point(まとめ)
これらの経験から、求職者を内定獲得までリードできるキャリアアドバイザーとして御社に貢献できると考えています。
そして最後に、自分の主張をまとめとして伝えます。
こうすることで面接官に印象に残すことができます。