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転職活動は、準備から内定獲得まで平均して3〜6ヶ月かかる大きなプロジェクトです。この記事では、ブライダル業界から未経験転職を成功させてきた著者が成功への最短ルートを詳細に解説します。「なんとなく今の会社が嫌だから」という ...

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転職活動は、準備から内定獲得まで平均して3〜6ヶ月かかる大きなプロジェクトです。この記事では、ブライダル業界から未経験転職を成功させてきた著者が成功への最短ルートを詳細に解説します。「なんとなく今の会社が嫌だから」という漠然とした不満から始める転職ではなく、戦略的に市場価値を上げ、キャリアアップを実現する転職を実現しましょう。

転職の大前提:まずは現状を正しく理解する

転職には慎重な準備が必要です。体力的にもメンタル的にも消耗する転職活動を効率的に進めるため、まずは以下の3つのステップで現状を分析していきましょう。

転職活動と転職実行の違いを理解する

転職活動と実際の転職は区別して考える必要があります。転職活動はキャリアの健康診断であり、2年に1回程度は実施すべきものです。たった3日程度の時間投資で、現在の市場価値や、自分のスキル・経験が正当に評価されているかを確認できます。

実際の転職については、より慎重な判断が必要です。年収が大きく下がって生活に支障が出る、業界への再就職が困難になる、など人生に致命的なダメージを与える可能性がある場合は、現職での改善を検討すべきでしょう。また、人生100年時代において、定年退職までの40年近いキャリアの中で、企業の平均寿命は約25年という現実も考慮に入れる必要があります。

転職の軸を明確にするステップ

転職の軸とは、「今回の転職で実現させたい最優先事項」のことです。年収、知名度、スキル、時間の融通、やりがい、勤務地、ワークライフバランスなど、様々な要素の中から優先順位をつけていきます。

具体的な手順は以下の通りです:

1. 10年後の理想の未来をイメージする

2. 理想と現状のギャップを書き出す

3. そのギャップを埋めるための最優先事項を選ぶ

例えば、ワークライフバランスを重視する場合、具体的な数値目標(残業時間月20時間以内など)を設定し、それを第一優先とした上で、他の条件(給与、職種など)の優先順位を決めていきます。この軸があいまいだと、書類選考や面接での志望動機が薄っぺらいものになってしまいます。

超ざっくりキャリアの棚卸し

キャリアの棚卸しとは、志望企業に提供できる自分の価値を整理することです。これは履歴書や職務経歴書の作成の前段階として極めて重要です。以下の項目を時系列で整理していきます:

– 在籍期間

– 所属部署・規模

– 具体的な業務内容

– 得られた成果(数値で表現)

– 身につけたスキル(問題解決力、コミュニケーション力など)

無駄のない情報収集と企業研究の正しい進め方

情報収集は、転職エージェントと転職サイトを併用することで効率的に進められます。両者には明確な違いがあり、それぞれの特徴を活かした使い方が重要です。

転職エージェントの戦略的な活用方法

転職エージェントは、担当者が付いて求人を紹介してくれる無料サービスです。以下の点を意識して活用しましょう:

1. 大手エージェントを3社程度併用する

2. リクルートエージェント、doda等の実績のある会社を選ぶ

3. 業界が固まっている場合は業界特化型エージェントも検討する

ただし、エージェントに任せきりにせず、能動的に使いこなすことが重要です。

転職サイトでの効率的な企業研究

転職サイトは自分で求人検索ができる一方、サポートは少なめです。以下の情報を中心に収集します:

1. 求人情報(基本情報)

2. Google検索(業界動向)

3. オープンワーク(社員の口コミ)

特にオープンワークは、退職者の生の声が得られる貴重な情報源です。ただし、ネガティブな情報が多めになる傾向があることに注意が必要です。

企業選びの具体的な判断基準

優良企業を見極める2つの重要な視点は以下の通りです:

1. 労働集約型のビジネスモデルではないか

– 人間がしゃかりきに働かないと回らないビジネスは避ける

– 知識やノウハウで収益を上げるビジネスを選ぶ

2. 激しい競争で消耗していないか

– 価格競争が激しい業界は避ける

– 高い参入障壁がある業界を選ぶ

内定獲得のための完璧な書類作成と面接対策

書類選考から面接まで、採用担当者は「再現性」と「継続性」という2つの観点で評価します。この2つのポイントを意識した対策が必要です。

書類作成の極意

職務経歴書作成の3つのポイントは以下の通りです:

1. 自分ではなく相手目線でアピール

– 単なる実績ではなく、比較と数字を活用

– 「普通は〇〇なのに、私は××を実現」という形式

2. 実績より具体的行動をアピール

– STAR形式(状況→課題→行動→結果)を活用

– 特に「行動」の部分を具体的に記載

3. 企業の求める人物像(急所)を狙う

– 求人票の「求める人物像」をよく確認

– それに合致する経験を重点的にアピール

面接での必勝法

面接は基本的に2回行われ、以下の流れで進行します:

1. 一次面接(直属の上司)

– 再現性の確認がメイン

– 即戦力として活躍できるかを見られる

2. 二次面接(経営陣)

– 継続性の確認がメイン

– 長期的なコミットメントを見られる

面接では、以下の5つのステップを意識して臨みます:

1. 入室・自己紹介(簡潔に、強みまで)

2. 職務経歴の説明(STAR形式で)

3. 志望動機(3段構成で)

4. 転職理由(ポジティブに)

5. 質疑応答(仮説確認型で)

内定後の完璧な手続きと円満退社の実現

内定を得てからが実は重要な局面です。以下の手順で慎重に進めていきましょう。

内定承諾前の5つの確認事項

以下の5点を必ず確認します:

1. 入社日程(希望時期、最遅でもいつまでか)

2. 勤務地(将来的な異動可能性も)

3. 業務内容(配属部署、具体的な役割)

4. 給与条件(固定残業代の有無、退職金制度)

5. 休暇制度(年間休日数は125日以上が目安)

完璧な退職の進め方

円満退社のための3つのポイントは以下の通りです:

1. タイミング

– 理想は2ヶ月前

– 最低でも1ヶ月前

– 2週間前は法的には可能だが避けるべき

2. 伝える順序

– まずは直属の上司に

– その後、人事部・経営陣へは上司と相談して決める

3. 伝え方

– 退職理由はポジティブに

– 引き留めには毅然として断る

– 新しい環境でやりたいことがある、の一点張り

以上が、転職成功への最短ルートとなります。市場価値の高い転職を実現するためには、かなりの準備と戦略が必要になりますが、このガイドラインに沿って準備を進めることで、効率的に目標を達成することができます。

なお、本記事の内容は2024年4月時点の情報に基づいています。転職市場は常に変化していますので、具体的な条件については、転職エージェントや企業の採用担当者に最新の情報を確認することをお勧めします。

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【SaaS業界】カスタマーサクセスとは?https://tsurukinson.com/whats_csSun, 24 Dec 2023 06:59:30 +0000https://tsurukinson.com/?p=1159

この記事では、SaaS業界・企業におけるカスタマーサクセスの役割やポジションの概要について解説します。 カスタマーサクセスの概要 SaaSやサブスクリプションモデルが台頭したことで、ソフトウェアサービスの利用は「保有」か ...

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この記事では、SaaS業界・企業におけるカスタマーサクセスの役割やポジションの概要について解説します。

カスタマーサクセスの概要

SaaSやサブスクリプションモデルが台頭したことで、ソフトウェアサービスの利用は「保有」から「利用」へと変化しました。つまり、使いたい時だけ契約することができるようになりました。

これにより、「顧客に継続して自社サービスを使ってもらう」ことの難易度が上がったためカスタマーサクセスという専門組織が必要になっていきました。

カスタマーサクセスとカスタマーサポートの違い

初学者にとって、カスタマーサクセスとカスタマーサポートは何が違うのか分からないでしょう。

簡単に、両者を比較すると以下のような違いで区別することができます。

カスタマーサクセスカスタマーサポート
能動的に顧客へ働きかけ、問題を発生させない問題が発生した顧客からの問い合わせに対応する

カスタマーサクセスの本質は、問題が発生してからそれに対処する「守り」の姿勢ではなく、そもそも問題を発生させない「攻め」の姿勢、この違いがあります。

カスタマー(顧客)のサクセス(成功・成果)のために、能動的に自社サービスの使い方提案や、改善提案をすることがカスタマーサクセスの存在価値なのです。

カスタマーサクセスが担う役割

主に以下3つがカスタマーサクセスの役割として求められます。

役割①解約(チャーン)の防止・削減

SaaSプロダクトの多くは、サブスクモデルでの提供のため最も避けなければならないのがサービスの解約です。

解約のことを専門用語で「チャーン」と呼びます。プロダクトの特性や提供する業界によって多少の差はありますが、SaaSプロダクトにおけるチャーンレート(解約率)の目安は月3%です。97%の企業が継続利用している状態を目指すことが一般的です。

役割②売上の創出(クロスセル)

解約率を抑え、満足度高くサービスを利用してもらえるようになったら次はオプション機能の追加などのアップセル、もしくは自社で提供する別プロダクトの提案機会を創出(クロスセル)することが求められます。

マルチプロダクト展開していないSaaS企業の場合はクロスセルするものがないため、この辺りは所属する企業のSaaSプロダクトの戦略や成長性によって業務範囲は異なります。

役割③顧客からのサービスフィードバック収集

最後は、サービスを利用する顧客からのフィードバックをエンジニアなどの開発サイドへ渡し、改善のためのPDCAを回すこともカスタマーサクセスにとっての重要な役割です。これをプロダクトフィードバックループと呼びます。

ただし、すべてのフィードバックを受け入れるわけではなく、発生頻度の多寡や自社サービスの思想・コンセプトと照らし合わせながら開発サイドは改善の検討をします。

カスタマーサクセスを経験する3つのメリット

希少性の高い経験・スキルが得られる

海外では2010年前後からカスタマーサクセスが注目されはじめました。一方、日本国内にカスタマーサクセスの重要性が認識されはじめたのはここ数年のことです(2018年頃〜)。

そのためカスタマーサクセス職をがっつり経験したことのある人材は多くありません。その反面、サブスク型のサービスは年々増えていることもあり、カスタマーサクセス経験のある人材の市場価値は高く評価されます。

ITツールの利活用スキルが得られる

自社サービスを顧客に提供するSaaS企業でカスタマーサクセスを担う場合、契約ユーザーのログイン状況やサービスの利用頻度のログを閲覧することができます。そういったシステムを介して顧客へアプローチするためITツールの利活用は必須スキルです。

またエンジニアやプロダクト開発とも近い距離で働くことになるため、そういった中で自然とITツールへの知識や知見がたまりやすいのも特徴の一つです。

共感をベースとした提案スキルが身に付く

先述の通り、カスタマーサクセスは顧客の成功・成果に繋げるアプローチを能動的に行うことが求められます。自社サービスの知識はもちろんのこと、顧客の業務理解を高めることで「どのようにしたら業務改善(または売上拡大)につながるか?」のアイデアを掴むことができます。

この能力・スキルは、カスタマーサクセスのみならずセールス職でもプロダクト開発の現場でも活かすことができる汎用性の高いスキルです。

カスタマーサクセス職のおすすめ書籍3選

ここまでカスタマーサクセスの概要などを述べてきましたが、正直、自分が経験しないと想像できない部分が多々あるでしょう。その経験を補うための参考図書を3冊ご紹介します。

私は不動産SaaSプロダクトの事業開発をする上でカスタマーサクセスを兼務していた際に、以下の書籍から数多くのインスパイアを受けていました。

カスタマーサクセスの青本

”カスタマーサクセス〜サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則”

この書籍は、「カスタマーサクセスの青本」と言われる登竜門的な一冊です。カスタマーサクセスとサポートの違いとは?などのような基本的な概念を抑えるのはもちろん、「オンボーディング期・アダプション期」や「ハイタッチ・ロータッチ・テックタッチ」などカスタマーサクセスの役割やアプローチ手法などが紹介されています。

国内カスタマーサクセスの第一人者

カスタマーサクセス実行戦略

国内のSaaS企業の一つ、Sansan株式会社のカスタマーサクセス部門を率いた山田ひさのりさんの著書です。日本国内のカスタマーサクセスの第一人者の山田さんの書籍だけあって、Sansan社の名刺管理ツール導入後にどのようなアプローチをしていたのかなど、超具体的なTipsが書かれています。

初学者にとっては、上記の青本よりもこちらの方がイメージがつきやすいでしょう。

最近、新版の「完全版 カスタマーサクセス実行戦略」も出版されました。

SaaSプロダクトにおけるカスタマーサクセスの重要性

こちらはカスタマーサクセス職フォーカスというよりは、SaaS企業のトップランカーであるセールスフォース社の思想に触れることができる一冊です。セールスフォース社が掲げるバリューのひとつに「カスタマーサクセス」があります。

すべての事業は顧客の成功のためにあるため、顧客の成功を測定しなければならない。という観点でセールスフォース社は事業設計をしています。そのおかげで日本国内でもSaaSやサブスクモデルのプロダクトが増えました。

そんな歴史の一端を知る意味でも読む価値のある一冊だと私は思います。

まとめ

簡単ではありますが、SaaS企業・プロダクトにおけるカスタマーサクセスの概要や重要性、市場価値の高さについて解説しました。

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【SaaS業界】インサイドセールスとは?https://tsurukinson.com/whats_isSat, 23 Dec 2023 16:04:45 +0000https://tsurukinson.com/?p=1147

この記事では、IT営業の組織体制に欠かせないインサイドセールスについて概要を解説します。 インサイドセールスの概要 インサイドセールスは、大きく分けて3つの役割が存在します。以下3つの役割は、企業によって必要性が異なりま ...

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この記事では、IT営業の組織体制に欠かせないインサイドセールスについて概要を解説します。

インサイドセールスの概要

インサイドセールスは、大きく分けて3つの役割が存在します。以下3つの役割は、企業によって必要性が異なります。まずは「インサイドセールスにはどんな役割や業務があるのか?」をイメージしてみてください。

役割①SDR(Sales Development Representative)

SDRは、マーケティング活動によって獲得した見込み顧客(以下、リード)の個人情報(企業名や連絡先などの名刺情報)を受け取り、電話やメールを使ってアプローチをし、商談アポを獲得するポジションです。

サービスページへ問い合わせをしてきた企業や、ウェビナーなどのイベント参加者へアプローチすることで商談を作り出す役割です。私が所属している医療系SaaSベンチャーではSDRを主とするインサイドセールス部門があり、日々、商談アポが各営業メンバーへ供給されます。

SDRは組織全体の生産性を担う、非常に重要なポジションです。

役割②BDR(Business Development Representative)

BDRは、バイネームでターゲット企業を選定し、戦略的に商談獲得を狙うポジションです。

例えば事業の特性上、ターゲットが大手で社数が少ないなどの場合、やみくもに電話をするなど量で勝負するのではなく、ターゲット企業ごとにアプローチの戦略を立てながらアポ獲得を目指します。

先述したSDRは中小企業や新興企業群をターゲットとする場合が多く、BDRは大手企業をターゲットとする場合が一般的です。

役割③Online Sales

Online Salesは、非対面で成約まで完結させるポジションを担います。

コロナ禍を経て、Zoomなどのオンライン会議ツールを用いて仕事を進めることは当たり前になりました。営業活動もオンライン商談で代替できるケースが増えてきたため、インサイドセールスの新たな役割の一つにOnline Salesが加わりました。

以上、インサイドセールスの主な役割とその違いについてまとめました。

冒頭で「企業によって必要性が異なる」とお伝えしましたが、一般的にはSDRを主な役割とするインサイドセールスがほとんどです。理由としては、大企業より中小企業が多い(国内の99.7%が中小企業)のと、オンライン商談はフィールドセールスの役割とする営業組織の方が多いためです。

インサイドセールスを経験する3つのメリット

本質的な営業スキルが身に付く

SDRやBDRなど役割が異なったとしても、インサイドセールスに求められるのは「適切な顧客を、適切なタイミングで、アポイント獲得すること」です。つまり「とりあえずアポを取ればいいポジション」ではないということです。

これには顧客の事業理解や課題の把握、自社サービス導入後に成果創出できるかなどの深い知識と状況判断が必要になります。これを日々行う中で、目の前の顧客課題をヒアリングし、整理し、提案することができる営業スキルが身につきます。

キャリア転換しやすい汎用性

インサイドセールスは、マーケティング部隊やフィールドセールス部隊と密接に関わりながら業務を行います。そのため「どのようなリードならアポ率が上がるか?」や「どのようなリードからアポ獲得したら受注率が上がるか?」など業務の解像度が高くなります。なぜなら顧客の生の声に触れ続けるポジションだからです。

こういった業務解像度の高さは部署異動したあとにも活用できる汎用性の高いスキルや経験のため、様々なキャリアパスを実現しやすくなります。

柔軟な働き方が実現可能

基本的に、インサイドセールスは働く場所を選びません。地方にいても、在宅でもどこからでも働くことができます。つまり、自身のライフイベントに柔軟に対応することができるため、結婚や出産などを機にブライダル業界から退職・転職する方で、インサイドセールスへと転身するケースも多いです。

当然、入社後の研修期間であったり、企業ごとのインサイドセールス部隊の方針によっては出社義務が生じることもあります。ただ基本的にはパソコンとネット環境、スマートフォンがあれば業務自体は可能なため、在宅メインで働ける環境を探すことはさほど難しくはありません。

インサイドセールス求人の注意点

インサイドセールスの募集求人は、比較的「未経験OK」のものが多くあります。その点もブライダル業界からインサイドセールスへ転身しやすい理由の一つです。

一方で、インサイドセールス求人を検討する上で注意すべき点が1つあります。それは「インサイドセールスという名の”テレアポ部隊”ではないか?」に注視することです。

近年、インサイドセールス職の注目度が上がったことにより、募集求人に”インサイドセールス”と表記するものが増えてきました。確かにインサイドセールスは電話やメールを活用して、アポ獲得を目指します。しかし、自社で保有するリードへ片っ端から電話営業することはインサイドセールスではありません。

もし、いいなと思ったインサイドセールス求人があったなら、「どのようにしてマーケティングチームがリード開拓しているか?」をチェックしましょう。

こんな企業は要注意

・サービスサイトに導入事例が少ない

・サービスサイトで資料DLはできそうだが、資料が欲しいと思う仕組みがない

・定期的にウェビナーなど実施していない

・またはそういった情報が発信されていない

このような場合、マーケティングチームがない、もしくは機能していない可能性が大いにあるので、SDRの役目はほとんどありません。つまりテレアポによって自ら案件創出することがメインの業務になります。

有効なリードが不足している場合、テレアポで案件創出するのもインサイドセールスの業務の1つです。そのためテレアポ業務を否定しているわけではありません。ただ、入社前のイメージとのミスマッチを防いだり、インサイドセールスとしての専門性を磨きたい場合には、上記のような企業は避けるべきです。

まとめ

以上、インサイドセールスの3つの役割やインサイドセールス職を経験することで得られるスキルや経験、インサイドセールス求人の注意点についてご紹介しました。

インサイドセールス3つの役割

①SDR:問い合わせなどからアポ獲得する

②BDR:戦略的にターゲット企業からアポ獲得する

③Online Sales:非対面でアポ〜成約まで完結させる

私はこれまで4社、様々な業界の企業を経験しました。その中で、インサイドセールスという部署名はついていたものの「実態はただのテレアポ部隊」といった現場も見てきました。

こういったミスマッチも防いでほしくて、最後はインサイドセールス求人を見極める上での注意点についても言及しました。

ただきちんとマーケティング部隊がいて、適切なインサイドセールスチームを組成している企業も当然ありますので、ぜひその辺りは企業リサーチをしたり、転職面接の場などで直接聞いてみてください。

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バーティカルSaaSとは?https://tsurukinson.com/whats_vsaasFri, 22 Dec 2023 19:13:59 +0000https://tsurukinson.com/?p=1136

この記事では、バーティカルSaaSの概要について解説します。 バーティカルSaaSの概要 バーティカルSaaSについて知らない方向けに定義や代表的な企業例を紹介します。 バーティカルSaaSの定義 バーティカルとは「垂直 ...

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この記事では、バーティカルSaaSの概要について解説します。

バーティカルSaaSの概要

バーティカルSaaSについて知らない方向けに定義や代表的な企業例を紹介します。

バーティカルSaaSの定義

バーティカルとは「垂直」という意味で、特定の業界やセクターに特化したSaaSを提供する企業・サービスのことをバーティカルSaaSと区分します。

こちらは業界特化のSaaSなので、例えば製造業界、建設業界、医療業界、不動産業界、、、と業界特有の問題に対するソリューションとしてSaaSを提供します。

なお、筆者はバーティカルSaaSの経験が最も長いです。これまで不動産業界向けSaaS、医療業界向けSaaSを提供するSaaS企業にて、営業職として働いてきました。

バーティカルSaaSは業界に特化する分、顧客課題の解像度を高めたり、顧客課題の深掘りをする必要があり、またそれを自社サービス・プロダクトに反映させていく部分に、筆者自身はやりがいを感じています。

代表的なバーティカルSaaS企業

・製造:カミナシ(業務改善プラットフォーム)

・建設:ANDPAD(施工管理アプリ)

・不動産:WealthPark(不動産オーナー・管理会社の業務支援システム)

・医療:ユビー(AI受診相談システム)

・保育:コドモン(業務支援ツール)

・卸売・小売:FULL KAITEN(在庫分析クラウド)

・教育:atama+(eラーニング)

・EC:ecforce(ECカート)

・娯楽:アソビュー(施設データの収集・分析) etc…

バーティカルSaaSの価値

バーティカルSaaSは特定の業界や業種に特化して、深い課題を解決するために提供するソフトウェアサービスです。ベンダーとユーザーそれぞれにとって、どのような価値を生んでいるのか見ていきましょう。

SaaSベンダー(提供者)側にとっての価値

ニッチ市場での強固な地位:特定の業界に深く根差した製品を提供することで、競争が少ない市場での強固な地位を築くことができます。

高い顧客ロイヤリティ:業界特有のニーズに対応するカスタマイズされたソリューションを提供することで、顧客の満足度とロイヤルティを高めます。

製品差別化とイノベーションの促進:業界固有の問題に対する専門的な知識を活用し、製品の差別化とイノベーションを推進することが可能です。

SaaSユーザー(消費者)側にとっての価値

業務効率化:業界固有の課題に対応する機能により、業務プロセスをより効率的に管理し、生産性を向上させることができます。

データ化によるDX推進:既存業務がデジタルに置き換わることによって、データ収集が容易になり新たな事業創出のチャンスを生み出すことができます。それがDXを推進することに繋がります。

専門的なサポートとアドバイス:業界に精通したベンダーからの専門的なサポートとアドバイスを受けることができます。

まとめ

簡単ではありますが、バーティカルSaaSの定義や代表的なバーティカルSaaS企業、バーティカルSaaS企業の付加価値などをご紹介しました。

私自身がバーティカルSaaSに長く携わっていることから、その仕事の奥深さややりがいの大きさはよく知っています。顧客の業務内容や困りごとの解像度の高さが問われるのがバーティカルSaaSの一つの特徴です。参考になれば幸いです。

ホリゾンタルSaaSについての詳細が知りたい方はこちらの記事へ

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ホリゾンタルSaaSとは?https://tsurukinson.com/whats_hsaasFri, 22 Dec 2023 18:07:47 +0000https://tsurukinson.com/?p=1131

この記事では、ホリゾンタルSaaSの概要について解説します。 ホリゾンタルSaaSの概要 ホリゾンタルSaaSについて知らない方向けに定義や代表的な企業例を紹介します。 ホリゾンタルSaaSの定義 ホリゾンタルとは「水平 ...

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この記事では、ホリゾンタルSaaSの概要について解説します。

ホリゾンタルSaaSの概要

ホリゾンタルSaaSについて知らない方向けに定義や代表的な企業例を紹介します。

ホリゾンタルSaaSの定義

ホリゾンタルとは「水平」という意味で、業種を問わず幅広い業界に適用可能なSaaSを提供する企業・サービスのことをホリゾンタルSaaSと区分します。

代表的なホリゾンタルSaaS企業

Microsoft365:Excel・Wordなど

Google Workspace:スプレッドシートやドキュメントなど

Salesforce:CRM(顧客管理ツール)

slack:コミュニケーションツール

freee:中小企業向けクラウド会計ソフトウェア

Sansan:名刺管理サービス

マネーフォワード:財務管理サービス

チャットワーク:ビジネスチャットツール etc…

ホリゾンタルSaaSの価値

ホリゾンタルSaaSは特定の業界やセクターに限定せず、幅広い業界・業種に適用可能なソフトウェアサービスです。ベンダーとユーザーそれぞれにとって、どのような価値を生んでいるのか見ていきましょう。

SaaSベンダー(提供者)側にとっての価値

広範な市場:業界を問わず多様な顧客層にアプローチできるため、市場の開拓機会が広がります。

顧客フィードバックの多様性:様々な業界からフィードバックを受けることで、製品の改善とイノベーションを促進できます。

ブランド認知の向上:広範囲の業界にサービスを提供することで、ブランドの露出と認知度が高まりやすいです。

SaaSユーザー(消費者)側にとっての価値

導入コスト:クラウド提供及び、SaaSパッケージ提供により、安価なコストで導入が可能になります。

多様な選択肢:広範な市場であるが故に多様なベンダーによるSaaSサービス・プロダクトが提供されるため、ユーザーはその中から自社・自分たちに合ったものを選ぶことができます。

継続的なサポートとアップデート:多くのSaaSはサブスクモデル(月額または年額)のため、手厚いサポート体制が整っているケースが多いです。また顧客の体験価値向上のため継続的なアップデートも行われます(ともに解約を防ぎたいため)。

まとめ

簡単ではありますが、ホリゾンタルSaaSの定義や代表的なホリゾンタルSaaS企業、ホリゾンタルSaaS企業の利点などをご紹介しました。

最後に、バーティカルSaaSについて知りたい方はこちらからご覧ください。

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SaaS業界とは?SaaS企業の代表例や働き方を紹介!https://tsurukinson.com/whats_saasFri, 22 Dec 2023 17:06:53 +0000https://tsurukinson.com/?p=1125

この記事は、SaaS業界について解説する記事です。 SaaS業界とは? SaaSという言葉やSaaS企業について知らない方向けに、概要を説明します。 そもそもSaaSとは? SaaSという言葉は、Software as ...

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この記事は、SaaS業界について解説する記事です。

SaaS業界とは?

SaaSという言葉やSaaS企業について知らない方向けに、概要を説明します。

そもそもSaaSとは?

SaaSという言葉は、Software as a Serviceの頭文字4つをとって作られた言葉です。サース、またはサーズと読みます。

SaaS(Software as a Service)は、インターネットを通じて提供されるソフトウェアサービスの一形態です。従来のソフトウェアが物理的なメディア(例えばCD-ROM)によって配布され、ユーザーのコンピュータに直接インストールされるのに対し、SaaSはインターネット上でブラウザやアプリを通じて、ユーザーに提供されます。

身近な例として、Microsoftが提供するExcel・Word・PowerPointや、Googleが提供するGoogleドキュメント・スプレッドシートもSaaSの一種です。

このように、インターネット上でサービスにアクセスやログイン、サービスの利用ができるよう提供されるソフトウェアをSaaSと呼んでいます。

代表的なSaaS企業とは?

海外ではSalesforce(セールスフォース)社がSaaSというビジネスモデルや、後述するSaaS特有の営業体制を構築したことで有名です。

日本国内ではfreee株式会社(中小企業向けのクラウド会計ソフトウェア)やSansan株式会社(名刺管理サービス)、マネーフォワード株式会社(財務管理サービス「Money ForWard」の提供)、チャットワーク株式会社(ビジネスチャットツール「Chatwork」の提供)などが代表的なSaaS企業です。

なお、少し細かな話をすると、法人向けサービスを提供するSaaS企業は「ホリゾンタルSaaS」と「バーティカルSaaS」の2種類に分類することができます。

ホリゾンタルSaaS

ホリゾンタルとは「水平」という意味で、業種を問わず幅広い業界に適用可能なSaaSを提供する企業・サービスのことをホリゾンタルSaaSと区分します。

先ほど例に挙げたMicrosoft365(Excelなど)やGoogle Workspace(スプレッドシートなど)、Salesforce(CRM)、slack(コミュニケーションツール)、その他バックオフィス(人事労務経理など)などの業務改善や生産性向上のためのサービスとして提供します。

こちらでより詳しく書いてます(随時追記予定)

バーティカルSaaS

バーティカルとは「垂直」という意味で、特定の業界やセクターに特化したSaaSを提供する企業・サービスのことをバーティカルSaaSと区分します。

こちらは業界特化のSaaSなので、例えば製造業界、建設業界、医療業界、不動産業界、、、と業界特有の問題に対するソリューションとしてSaaSを提供します。

なお、筆者はバーティカルSaaSの経験が最も長いです。これまで不動産業界向けSaaS、医療業界向けSaaSを提供するSaaS企業にて、営業職として働いてきました。

バーティカルSaaSは業界に特化する分、顧客課題の解像度を高めたり、顧客課題の深掘りをする必要があり、またそれを自社サービス・プロダクトに反映させていく部分に、筆者自身はやりがいを感じています。

こちらも、以下の記事で詳しく書いています(随時追記予定)。

SaaSの特徴

続いて、SaaSの特徴について様々な視点から紹介します。

サービスの特徴

まずはSaaSサービスを使う側のユーザー視点の特徴についてです。

ネット経由でどこからでもアクセスが可能

クラウドという技術を用いることによって、ネット環境下であればいつでもどこでもアクセスができるようになりました。これにより、リモートワークやモバイルワークが容易になりました。

いつでも始めて辞められるサブスクモデル

かつてはCD-ROMなどの買い切りソフトを購入することでソフトウェアを使用していましたが、ネット経由でサービス利用できるようになったため、ユーザーは非有ように応じて月額や年額の料金を支払いサービスを利用できるようになりました。

これによりユーザーは最小のコストでサービスをお試し利用できるようになりました。

ビジネスモデルの特徴

続いて、SaaS企業側の視点の特徴についてです。

サブスクベースの収益モデル

SaaSは通常、定期的な支払い(月額や年額)に基づくサブスクリプションモデルを採用しています。これにより企業は収益の見込みを立てやすくなります。

一方で、これまでの買い切り(売り切り)モデルと比較して売上単価は低くなります。そのため受注単価よりLTV(ライフタイムバリュー)という指標が重要視されます。顧客との中長期の関係構築がSaaS企業にとって鍵となります。

安価にサービス提供できるようになった

先述したクラウドという技術によって安価にサービスを提供できるようになりました。これによりリーチできる対象顧客が増え、ビジネスをよりスケールすることが可能になりました。

長期的な成長を目指した資金調達

多くのSaaS企業は、特に初期段階でプロダクト開発や市場への人材採用など、急速な成長を支えるために外部資金が必要になります。銀行やVC(ベンチャーキャピタル)から、企業の成長に必要な資金を調達し、キャッシュアウトするまでに次の資金調達、もしくは事業利益を作り出すイメージで事業運営を行っています。

営業体制の特徴

ホリゾンタルSaaS、バーティカルSaaSなどによって異なるものの、SaaSではThe Model(ザモデル)と呼ばれる営業体制を組成しているケースが多いです。そして、以下の4つの役割分担、ポジションを用意しているケースが多いです。

マーケティング

役割:ブランドの認知度を高め、リード(顧客リスト)を獲得すること。その獲得したリードはインサイドセールス部隊へとパスします。

インサイドセールス

役割:電話やメール、WEB会議(無料相談会)などを通じて、潜在顧客にアプローチし、製品やサービスのアポイントを獲得することがゴールです。その獲得したアポイントはフィールドセールスへパスをします。

フィールドセールス

役割:訪問やWEB会議によって、製品やサービスの提案〜クロージングまでを行い、契約を獲得することが主なゴールです。受注獲得後は、カスタマーサクセスへ顧客を引き継ぎます。

カスタマーサクセス

役割:顧客が製品を最大限に活用し、導入目的の達成や、さらなる事業成長(サクセス)に繋がるよう支援することが主なゴールです。最も重要な指標は「LTV」や「サービス解約率」の2つです。

まとめ

簡単ではありますが、SaaSの定義や代表的なSaaS企業、SaaS企業での働き方などをご紹介しました。

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【退職者インタビューVol.1】結婚式の『理想と現実』に苦しんだ新卒1年目の話https://tsurukinson.com/taishoku_interviewWed, 28 Jun 2023 06:58:40 +0000https://tsurukinson.com/?p=1031

先日、ブライダルのとある企業様にお勤めの新卒2年目の方(以下、Aさん)へ、インタビューをさせていただきました。 Aさんはブライダル専門学校を卒業後、晴れてブライダル業界に仲間入りしました。 しかしながら、2年目の夏に退職 ...

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先日、ブライダルのとある企業様にお勤めの新卒2年目の方(以下、Aさん)へ、インタビューをさせていただきました。

Aさんはブライダル専門学校を卒業後、晴れてブライダル業界に仲間入りしました。

しかしながら、2年目の夏に退職の決意をしたとのこと。

憧れのブライダル業界に就職できたのに。会社やそこで働く人たちのことは大好きなのに。

なぜAさんは退職をすることになったのでしょうか。

今回、Aさんへインタビューをする中でこれからブライダル業界を目指す、すべての人に知ってほしい話がたくさん聞けました。

ブライダル業界に憧れがあるものの「企業選びって何に気をつければいいの?実際働いてみてどう?」と不安に思ったことあありませんか?

そんな方にはAさんの事例が、そしてこの記事が参考になるハズです。

この記事の要約

・専門学校やインターン・コミュニティ参加など、後悔ゼロのやりきった学生時代

・理想の結婚式、理想のプランナー像を追求した結果、理想と現実のギャップに苦しんだ新卒1年目

・理想と現実のギャップを回避・軽減する方法について解説

ブライダル専門学校の授業以外にできること全てをやりきった学生時代

まずはじめに、簡単にAさんの経歴をご紹介をします。

Aさんがウェディングプランナーを夢見るようになったのは中学・高校生時代のこと。

高校卒業後は、当然のように地元のブライダル専門学校に進学しました。

専門学生時代の2年では、フリーランスのウェディングプランナーさんの元でインターンを経験。

Aさん曰く、そのインターンは最も学びが多く充実していた期間だったそうで、ウェディングの現場経験を通じて結婚式の素晴らしさをより一層実感したそうです。

またインターン参加の他にも、結婚式にまつわる情報収集用のSNSアカウントを作成したり、オンライン・オフラインの業界コミュニティやイベントにも積極的に参加。

アクティブに動き成長の機会をつくり続けた学生時代に「一切の後悔はない」と言い切れるほど、充実感に溢れた期間を過ごしました。

これらの活動によって、Aさんは自分思い描く理想の結婚式・ウェディングプランナー像を形作っていきました。

Aさん
Aさん

・理想の結婚式とは…

・ウェディングプランナーとは…

・ブライダル業界は…

しかし、そんなAさんは新卒2年目に退職を決意しました。

四六時中、結婚式のことを考えていられるほど大好きな仕事のハズなのに、なぜAさんは退職することになったのでしょうか。

膨らみすぎた理想、目の当たりにした現実

Aさんが理想とする「結婚式やウェディングプランナーの在るべき姿」が明確だったが故に、新卒で入社した会社で経験した現場の実態に大きなギャップを感じてしまったのです。

そしてその理想と現実のギャップに耐えきれなくなり、Aさんは退職を考えるようになりました。

募っていった5つのモヤモヤ

会社としての事情は理解しつつも、オペレーショナルに結婚式が扱われている現実を目の当たりにしたAさんは「現場を見ていられなくなった」と言います。

Aさんはどんな理想を抱き、どんな現実にぶつかったのか?

苦悩の日々をとても詳しく、快く話してくれました。

理想

  • 新郎新婦の想いを共有するMTG
  • プランナーは新郎新婦に1番近くにいる
  • 結婚式後に新郎新婦と喜びを共有できる
  • 新郎新婦のバックボーンに深く踏み込むプロデュース
  • プランナー同士で結婚式について語り合える

現実

  • 進行内容の確認だけのMTG
  • 新郎新婦には当日一度も会えない
  • 退場扉の外には誰もおらず、待機
  • 誰もご家族やおふたりについて踏み込まない
  • そもそも事務所に誰もおらず、結婚式の感想を共有できる仲間がいない

新郎新婦の想いを共有するMTG

多くの結婚式場では、結婚式の約1時間前などに、当日の結婚式に関する最終のすり合わせMTGを行います。

このMTGはウェディングプランナーからキャプテンや司会者、サービススタッフ(配膳など)へ情報を共有する最後のチャンスです。

「今日の新郎新婦は、どんな結婚式にしたいと思っているのか」

新郎新婦の思いをプランナーが代弁し、チームの結束力を高める。

このMTGの場は、臨場感あふれる現場づくりを行うための大切な時間。

Aさんはそんなイメージを描いていました。

しかし実際に行われていたのは、進行内容をチェックするだけの表層的なMTGだったようです。

プランナーは新郎新婦の1番近くにいる

とはいえ、いざ結婚式が始まればプランナーが全体の指揮を執り、祝福の最前線にいるものだ…と想像していたAさん。

しかしここでも予想は裏切られます。

Aさんが所属していた会場では、挙式・披露宴会場の中にプランナーの姿はなかったのです。

「えっ?じゃあプランナーは何をしてるの?」と思いますよね。

結婚式の間、プランナーは別のお客様との打ち合わせをしているのです。

聞けば、こちらの会場では一人のプランナーが月間7〜8組の施行を担当するそう。

月間の担当組数は会社によって異なりますが、私のプランナー時代は月間3〜4組でした。そう、2倍です。

物理的に、結婚式に顔をだす暇がないのも理解できます。

果たして、ここでウェディングプランナーをやって幸せになれるのか」と、Aさんは次第に思うようなっていきました。

結婚式後に新郎新婦と喜びを共有できる

結婚式の場にウェディングプランナーがいないことにも驚愕したAさんでしたが、結婚式後の新郎新婦の姿を見て「さらに悲しくなった」とのこと。

披露宴の最後、出席ゲストから祝福の拍手に包まれ、退場扉の向こうへと歩みを進めていく新郎新婦。

そしてその退場扉が閉まった時、新郎新婦は、無事に結婚式を終えられた安堵と達成感に包まれる。


一緒に結婚式を創った結婚式場のスタッフと新郎新婦とで喜びを共有する。。

このような空間がそこにはあると思っていました。

しかし実際には、新郎新婦はイスに腰掛け、ウーロン茶を飲みながらエンドロールムービーが終わるのを待つ。

この現実・実態に、「お客様のためにもっとできることがあるのでは…」という虚無感を覚えるようになりました。

新郎新婦のバックボーンに深く踏み込むプロデュース

Aさんの会社では1人のプランナーが月間7〜8組の結婚式を担当します。

プランナー経験者であれば直感的に分かると思いますが、この組数を対応するためには、ぶっちゃけ結婚式の内容をオペレーショナルにせざるを得ません。

新郎新婦のバックボーンに深く切り込み、そのヒアリング内容を結婚式の中に盛り込むプロデュースをプランナー自身がやりたいと思っても現実的に不可能でしょう。

なお、これはAさんの結婚式場だけの話ではありません。

別の結婚式場でプランナーをしていた私の友人も7〜10組担当していました(現在は退職済み)。

やはり、結婚式の内容は似通ったものになるし、いかに効率的に打ち合わせを進めるかを考えざるを得ないと言っていました。

詳細は後述しますが、Aさん同様に「プロデュース力を重視」する場合、どのような仕組みの企業・結婚式場に就職するか?は慎重にリサーチする必要があります。

プランナー同士で結婚式について語り合える

結婚式に顔をだす暇がないくらいいそがしくしている先輩ウェディングプランナーたち。

事務所に人がいることも少なく、いつもガランとしていたそうです。

「今日の結婚式でさ、新郎のお母様が…」


「あの企画、めちゃくちゃ盛り上がって凄くよかった!」

結婚式を中心としたこのような会話をしたかったAさん。

しかし、残念ながら結婚式を深める議論ができる仲間・環境はそこになかったとのこと。

「自分が憧れるようなプランナーに出会えなかった」

ブライダル業界への期待値が高かったが故に、Aさんの中でモヤモヤが膨れていきました。

ブライダル専門学生の採用を敬遠する企業は意外と多い?

Aさんはインタビュー中「もし私が無知な状態で入社していたら、スポンジのように吸収できたのかも…」とおっしゃっていました。

私は、一定この意見は正しいと思います。

例えば、私が新卒で入社した会社では一時期「ブライダル専門学生は採用しない」としていました。
(ブライダル業界を志して専門学校に入ったハズのに酷な話ですよね)

なぜなら「結婚式はこうあるべき」といった固定観念を持つ学生が傾向として多く、自由な発想が生まれにくくなったり自社が目指す方向性と合わない可能性が高いからでした。

ブライダル専門学校・学生を一概に否定する訳ではありません。

しかし、スキルを感性を一から育みたいという思いからブライダル専門学校卒の学生を敬遠する企業も一定数いるということを知っておくといいでしょう。

そして意外にも、このような方針をとっていたブライダル企業は当時多くありました。

今はコロナ禍の影響もあり「企業の採用ニーズ > ブライダル業界希望の求職者」なので門戸は広がっている印象ですが、このような観点からAさんの意見は的を射ていると思いました。

じゃあ専門学校卒は活躍できないってこと?

せっかく専門学校に通ったのにダメってこと?

こんな声が聞こえてきそうです。

もちろん、専門卒がダメなわけではありません。

学生時代から、強いこだわりや高い志をもつことは大切です。

でも入社した会社が自分に合っていなければお互いに不幸になりますから、自分の思いの延長線上にいる企業をきちんと選ぶことが大切です。

Aさんの場合なら

・1組ごとの結婚式プロデュースに最大限の時間を割くことができる企業


・プランナーやキャプテン、シェフなど異なる立場のメンバーも同じ思いを共有できる企業

このようなイメージでしょうか。

今回は最後に、Aさんの場合の企業選びの方法について考察して締め括りたいと思います。

【考察】理想と現実のギャップを回避・軽減する方法

大まかに3つのステップに分けて解説します。

STEP1:「会社の学校化マインド」を捨てる

いきなり辛辣なことを言うかもしれないです。説教じみてるかもしれないです。
(読んでみて、気分を害すようなら読み飛ばしてもらって結構です)

まず1つ目のステップとして、自分の理想100%の会社なんてこの世に存在しねぇよってことを心に刻んでください。

私はこれを「会社の学校化マインド」を捨てると言っています。

具体的には以下のようなマインドを持つことが大切だと思ってます。

・会社は給与を、従業員は労働力をそれぞれ提供することで成り立っている

・つまりより良い環境づくりをすることも従業員の業務の一環である

・環境の悪さを嘆くのはお門違い

・イヤなら退職すればいいだけの話

・そもそもその会社へ入社する意思決定をしたのは自分

・見抜けなかった準備不足がすべての発端

・会社のせい、誰かのせいにする『他責思考』で成長する人はいない

・小さなチャンスを掴み続けなければ、大きなチャンスは巡ってこない

・社内でできないことは社外(お客様)にできない

・自分の理想を100%叶えたいなら起業した方がいい

これらを腹落ちさせて、実際のアクションが伴えば新卒3年目くらいまでは頑張れますし、確実に実力もつきます。

例外を1つだけ紹介すると、

万が一ブラック企業に就職してしまった場合は「自分の準備不足を真摯に反省」しつつ、すぐに転職しましょう。

くれぐれも同じ過ちを繰り返さないよう、転職に関する情報収集はしましょう。

STEP2:徹底的な「事実」を集める

2つ目のステップは自分の志向性に合った企業選びをするための情報収集についてです。

Aさんが以下のような会社を希望していたと仮定した場合、

・1組ごとの結婚式プロデュースに最大限の時間を割くことができる企業


・プランナーやキャプテン、シェフなど異なる立場のメンバーも同じ思いを共有できる企業

現実的に実現できる企業だと言えるまでリサーチをしなければなりません。

Aさんは1組ごとのプロデュースを深めたいという希望がありました。

であるならば月間の担当組数がいくらであるか?などはマストでリサーチする必要があるわけです。

例えば私は、以下のような仕組みの結婚式場に入社したおかげで1組ずつの夫婦に深く入り込むプロデュースを経験することができました。

ツイートの最後に「再現性はゼロ」と書いた通り、私の場合は”たまたま”なんですね。

なので今学生に戻るとしたら、どのような方針に従ってリサーチや意思決定をするか解説します。

1チャペル1バンケットの式場に絞る

1チャペル1バンケットとは「挙式会場が1つ、披露宴会場が1つ」の結婚式場のことです。

どれだけいい結婚式をつくりたいと思っても物理的に不可能なケースがあります。

それが「1チャペル複数バンケット」または「複数チャペル複数バンケット」の式場勤務のケースです。

バンケットが複数ある場合、プランナー1人当たりの担当組数が多く、効率化を求められます。

Aさんのように、プロデュース力を磨くことを最優先に考えるならば必ず1チャペル1バンケットの式場・会社に入社するようにしましょう。

Openworkで従業員口コミを徹底リサーチ

次に、就職・転職口コミサイトのOpenworkで志望企業をチェックするのはマストです。

実はAさんは「長時間労働で体を壊した」時期があったそうです。

当然、会社名は非公表としますが当該企業をOpenworkで調べてみると業界平均と比べ、長時間労働が常態化しているのでは?と言える結果になっていました(一部表現を曖昧にしています)。

業界平均

  • 待遇面の満足度:2.6 / 5.0
  • 法令遵守意識:3.7 / 5.0
  • 残業時間:23.6時間
  • 有給休暇消化率:57.2%

当該企業

  • 待遇面の満足度:1.8 / 5.0
  • 法令遵守意識:2.3 / 5.0
  • 残業時間:40〜50時間
  • 有給休暇消化率:35〜45%

もちろん、その他の項目では業界平均を大きく上回る項目もあります。

自分の優先順位と企業の実態とを比較することで、より自分に合った決断が可能になりますので従業員による口コミは必ずチェックするようにしましょう。

ウェディングパーク・みんなのウェディングで結婚式の口コミを徹底リサーチ

結婚式の満足度に、スタッフの関わりやプロデュース力が貢献している企業であれば、自然とスタッフに言及する口コミが多くなります。

「プランナーの〇〇さんがたくさん提案してくれた」

「プランナーさんと出会えてよかった」

「当日、プランナーさんの顔を見れて安心できた」などです。

ただし、ウェディングプランナーが結婚式当日にどの程度関与しているかは口コミサイトだけで読み取るには限界があります。

月間の担当組数を聞く

ウェディングプランナーの影響範囲を把握する最も確実な方法は、就活や転職の面接の場で直接聞くことです。

・月間担当組数の平均は何組か?

・挙式・披露宴中のプランナーの主業務は?

・1組の平均打ち合わせ回数は?

・打ち合わせは何ヶ月前からスタートするか?

この辺りの質問をすれば、自分のイメージとのギャップを把握することが出来るハズです。

月間担当組数が多ければ、1組にかける時間や工数は少なくなります。

挙式・披露宴中のプランナーの主業務が「受付の準備・後片付け」や「控え室の準備・後片付け」などであれば、プランナーは会場に顔出しをする程度でしょう。

打ち合わせスタートが結婚式の3-4ヶ月前で、1組の平均打ち合わせ回数が3-4回ほどならオペレーションに則ったプロデュースである可能性が高いです。

書類作成・面接の対策をする

上記のリサーチを行い、自分の志向性に近い企業が見つかったとしても実際に内定を獲得しなければ絵に描いた餅です。

最後は実際に内定獲得の対策をしましょう。

主に書類作成と面接の対策です。

こちらは追って記事化します。

さて、今回はブライダル企業を新卒2年目にご退職されるAさんへのインタビューをもとに記事を書きました。

Aさんは人間関係の面でも苦しい思いをしたとおっしゃっていました。

そちらは当記事の後編として改めて執筆します。

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『転職の思考法』から学ぶ、市場価値を高める3つのポイント【誰でも再現可能です】https://tsurukinson.com/tenshokunoshikouhoFri, 02 Jun 2023 06:25:58 +0000https://tsurukinson.com/?p=1009

「あの人は市場価値が高いから、転職もうまくいくんだろうな…」 「自分の市場価値ってどうやって高めればいいんだろう…」 そんな風に、転職シーンでは何かと「市場価値」という言葉が使われますが、市場価値が高い人とはどんな人?と ...

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つるさき
つるさき

ウェディングプランナー(約6年間)からIT企業へ未経験からの異業種転職を成功させた実体験をブログやSNSで発信しています。

「あの人は市場価値が高いから、転職もうまくいくんだろうな…」

「自分の市場価値ってどうやって高めればいいんだろう…」

そんな風に、転職シーンでは何かと「市場価値」という言葉が使われますが、市場価値が高い人とはどんな人?と聞かれてスパッと答えられますか?

なんとなく、希少性の高い人材=市場価値が高い…?てこと?

転職ビギナーだった5年前の私はぶっちゃけ答えられませんでした。。

自分の現在地・市場価値がどのような状態であるかを知ることは、あなたの転職活動を成功に近づけます。

そこで、転職本として大ベストセラーである北野唯我氏の著書「転職の思考法」から、市場価値を高める方法にフォーカスした解説記事を書きました!

ただの書評ではなく、市場価値を高めるキャリアの考え方や具体的なオススメ業界の紹介もしています。

「転職しようかな…」と一度でも考えたことがある方にとって、参考になる考え方を解説していますので最後までご覧ください!

早速、結論です!

市場価値の高め方とは?

・市場価値は(1)技術資産(2)人的資産(3)業界の生産性の3つで決まる

・20〜30代は技術資産の獲得を最優先しよう

・ただし生産性の低い業界を選ぶと市場価値は高まらない

初めての転職活動を迎える方にとっては、上記3点をまず理解しましょう。

「よし、市場価値をあげよう!」と思っても、具体的に何をすればいいか分かりにくいですよね?

この『市場価値』という言葉を「技術資産・人的資産・業界の生産性」の3つの要素に切り分けて考えると、今の自分にあるもの、足りないものが自然と見えてきます。

市場価値の観点では、おそらく現役のウェディングプランナーさんは5年前の私と似た結果になるはず。

最後に具体的なアクションプランやおすすめの業界などを紹介しますので、私の事例とあなた自身とを照らし合わせながら最後まで読み進めてください。

市場価値はだれでも戦略的に高められる

まずはじめに、市場価値は「正しい判断軸」さえ手に入れれば、誰でも確実に高めることができます。

私自身、1回目の転職をする前に本書を読んだのは正解でした。

筆者のキャリア変遷

1社目:ブライダル事業会社

2社目:プログラミングスクール運営会社

3社目:業界特化型SaaS事業会社

上記のように、2社目以降はプログラミングやSaaSなど成長産業にキャリアの軸をずらしています。

その結果、私の市場価値は上がりました。

年々、転職サイトからスカウトメールが届きやすくなったのです。

これは私自身のスキルや能力が上がったわけではなく、意図的に市場価値が高まりやすいポジションを狙って転職活動を行ったからです。

では市場価値が高まりやすいポジションとはどういったものでしょうか?

前置きが長くなりましたが『転職の思考法』では市場価値は3つの要素によって決まると説明しています。

市場価値を決める3要素

先述の通り、市場価値は(1)技術資産(2)人的資産(3)業界の生産性の3要素だと述べています。

また、市場価値が高い人材であるためには上記のうち2つ以上は満たしている必要があるとのことです。

結論、1回目の転職を決意した頃の私は0.5 / 3くらいの市場価値だったのではないでしょうか。苦笑

それぞれ詳しく解説します!

技術資産

技術資産とは言葉の通り、あなたが有する技術やスキルそのものを指します。

技術と聞くと、資格やプログラミングなどの専門スキルを思い浮かべるかもしれませんが、それは技術資産の一部に過ぎません。

本書ではその技術資産を「専門性」と「経験」の2つに分解しています。

専門性

ここでの専門性とは職種に近いイメージです。

専門性の一覧

法人営業、個人営業、マーケティング、会計・税務、プログラミング、デザインetc…

このように、現在の職種に紐づくスキルなどが専門性にあたります。

ウェディングプランナーの場合はこのような感じでしょうか。

ウェディングプランナーの専門性

個人営業(反響型、無形商材、有形商材)、マーケティング、営業企画など

現場のプレイヤー一筋の方はマーケティングや営業企画などの専門性は持ち合わせていないかもしれません。

ちなみに私は素人に毛が生える程度のマーケ経験、営業企画経験でした。

なので5年前の私が持ち合わせていた専門性は「個人営業」のみです。

このような形で、現在の職種を通じて獲得した専門的なスキルが、技術資産の内の専門性にあたります。

経験

続いて経験についてですが、こちらは専門性とは反対に、職務に紐づかない技術を指します。

経験の一覧

事業部長の経験、子会社の経営、プロジェクトマネージャーの経験、チームリーダー経験など

要するにチームを率いたリーダー経験・マネジメント経験などがここに該当します。

5年前の私の場合

チームリーダー経験(5名前後のプランナーチーム)

子会社の新規プロジェクトの立ち上げ経験

このような感じです。

なお、専門性も経験も、他の会社では展開できないスキルや経験であればそれは技術資産ではありません。

あくまでも他社・他業界で使える技術として積み上がっているから資産と言えるため、くれぐれもご注意ください。

また、社会人2-3年目の方はリーダー経験がないと不安になるかもしれません。

でもご安心ください。

第二新卒の転職市場では、マネジメント経験は必須ではありません。

そもそも専門性の高い人にしか、希少性の高い経験を積む機会は回ってこないのが実情です。

「20代では専門性を、30代では経験を獲得しよう」と本書では書かれている通り、まずは若いうちに武器となる専門性を身につけて、30代に経験を獲得できるようにしていきましょう。

人的資産

どの業界にも人脈で仕事を引っ張ってこれる人がいます。

その人がリーダーだからと動いてくれる社内の人がいたり、指名で仕事をくれるクライアントなど。

そういった繋がりこそが人的資産です。

これは歳をとるにつれて重要度が高まりますが、人的資産が価値を生み出すのには時間がかかります。

残念ながら、5年前の私には人的資産などありませんでした。

40代以降は人的資産が極めて重要になるため、市場価値の高い40代を作り出せるかは20〜30代の自分次第です。

業界の生産性

最後、業界の生産性とは、その業界にいる一人当たりの粗利益の大きさを指しています。

一人当たりの粗利益が大きい(=儲かってる)と、以下のような好循環が生まれます。

儲かってる業界の好循環

(1)事業で儲かる=利益が生まれる

(2)事業成長のための積極的に投資が行われる

(3)新規事業や新しい業務の機会が増える

(4)新たなポジションが生まれる

(5)他人が経験していない専門性や経験を獲得できる

(6)市場価値が高まる

このような流れです。

そのため「急成長市場、マーケットで働いた経験があるだけで市場価値は上がる」と本書では述べられています。

で、これは間違いない真実であると私の実体験からも断言できます。

成長産業で働いた経験があるかどうかで、転職市場からの見られ方が全く変わってきます。

私はこれまで2回の転職を経験していますが、SaaSという急成長マーケットでの勤務経験や、カスタマーサクセスというこれから伸びる職種経験をしました。その結果、様々な企業様から中途採用のスカウトをいただけるようになったからです。

では、業界の生産性が高いどうかはどのようにして見極めればいいのでしょうか?

こちらは結論、その業界の給与水準に注目してください。

例えば業界の生産性が低い事例として、本書中にブライダル業界が取り上げられています。

(詳しくは本書をご参照いただきたいのですが、くれぐれもブライダル業界を否定されている訳ではありません)

ブライダル業界は労働集約型産業の一つで、ビジネスモデル上、利益率は高くありません。

またtoCビジネスのため長時間労働にもなりやすい構造です。

しかし、そのブライダル業界と同様に、労働時間が長く顧客からのプレッシャーが大きな産業の一つに金融・保険業界がありますが、以下のように給与水準はブライダル業界よりも高いのです。

給与水準

金融・保険業界:620万

ブライダル業界:432万円

このブログはブライダル業界から他業界への転職を目指す方にご覧いただいていますので、転職を通じて市場価値をより向上させたい場合は、その業界は儲かってる業界か?給与水準は高いのか?といった観点で業界選びをしてみてください。

20〜30代のうちに得ておきたい専門性や経験を獲得するチャンスが転がっている業界へポジショニングしていきましょう。

マーケットバリューのおさらい

冒頭で、5年前の私の市場価値は” 0.5 / 3 “くらいと述べました。

ここまで述べてきた3つの要素と照らし合わせながら当時の私を振り返ってみます。

(1)技術資産_専門性

反響型個人営業の専門性はある。また無形商材を扱っていたため一定の専門性は身についていた。

一方で転職市場における評価としては、

「反響営業より新規開拓営業」の方が評価され、「個人営業より法人営業」の方が評価される。

(有形商材よりは無形商材の方が難易度が高いため評価されやすい)

このことから、法人営業の経験者より市場価値は劣ると自己評価した。

(1)技術資産_経験

新規プロジェクトの立ち上げ参画や5名程度のチームリーダー経験あり(約2年半)。

職務経歴書に「新規プロジェクト立ち上げ経験あり」と書くことで「なんか凄そう」と思ってもらえるのでは?と思い自身の市場価値を0.5と評価(専門性に優位性がなかったため0.5に)。

(3)人的資産

当時28歳時点で名指しで仕事をくれるクライアントなどいなかったため、人的資産は0。

(3)業界の生産性

先述の通り、衰退産業の一つであるブライダル業界に属していたため、業界の生産性も0。

この自己評価の通り、1回目の転職(当時28歳)ではことごとく書類選考で落ちました。

また面談でも、ブライダル業界に詳しくない採用担当者さまへ自分のキャリアや実績、スキルを伝えることにも苦労しました。

転職に対する解像度が上がった今の私のまま、5年前に戻れるとしたらどんな業界を2社目に選んだか?をご紹介します。

ブライダル業界経験を活かした転職先の選び方

結論、人材業界を目指します。

その理由には、以下のような理由が挙げられます。

2社目に人材業界を選ぶ理由

・市場価値の高い専門性が身に付く

(無形商材の法人営業、場合によっては新規開拓の経験)

・業界特化型の人材紹介会社などであれば成長産業に携わることができる

(エンジニアや医療、介護、SaaS業界など)

・未経験でも採用されやすい

(多くの元ウェディングプランナーの採用実績あり)

・いろいろな業界や事業課題を知ることができる(主にRA職)

1番のポイントは「元ウェディングプランナーの転職実績がある」のと、「未経験者の採用に寛容である」といった2点です。

すでに「ウェディングプランナー経験者の人って活躍してくれるよね」と実績があるため話が通じやすいんですよね。

時には転職希望者の背中を押す強さも求められますが、不安を抱えた求職者に寄り添うホスピタリティやコミュニケーション力など、すでに土台が築かれているため教育コストもあまりかからないのだと思います。

この辺りは、実際に人材業界へ転職をした知人が私の周りだけでも数名いるので、いずれ取材した記事をアップできればと思います。

ちなみに、書類選考で落ちまくった私は、当時の自分の市場価値を見誤っていたと言えます。

転職市場では評価されにくいキャリアだったにも関わらず、飛び地すぎるSaaS業界やマーケティング系の会社をメインに受けていました。

しかも28歳と、若いとは言えない年齢でです。であれば第二新卒などの未経験者を採用しますよね。

人材会社だけが唯一の正解ではありませんが、ぜひセカンドキャリアの選択肢として参考にしてみてください。

とはいえ、人材業界や私が提案するキャリア戦略がオススメできないケースもあります。

人材業界を選ぶデメリット

以下のような方は人材業界はオススメできません。

市場価値の向上など、仕事にそこまで求めてない人

この場合、当たり前ですけど人材業界に絞る必要はありません。

各々、優先事項は変わるはずなのでご自身の判断軸に沿った選択をするのが良いでしょう。

ただしキャリアにおいても「大は小を兼ねる」ことを知っておいてほしいです。

市場価値が高ければキャリアの選択肢は広がりますから。その上で敢えて仕事にこだわらない選択をすることだって可能です。

「選べるけど選ばない」のか、「それしか選べないのか」は大きく違いますからね。

そこは慎重に向きあるべきだと私は思います。

長時間労働はしたくない人

正直、人材業界は長時間労働になりやすい業界の一つです。

転職希望者の対応をするCA(キャリアアドバイザー)の場合、そのお客様の仕事終わりが最も連絡がつながりやすいタイミングになります。

つまり朝や夜、休日などです。

そこに合わせて動く必要は一定出てくるため、ウェディングプランナー時代と似た働き方になる可能性は高いです。

また、そもそも人材業は資本金が500万あり、資格免許を取得すれば誰でも開業できる参入ハードルの低い事業でもあります。

例えば人材紹介会社(転職エージェント)は1.5〜2万ほど、人材派遣会社などを含めると4万社前後あると言われています。

日本国内のコンビニの数が5~6万件とのことなので、人材会社がいかに多いかわかるでしょう。

つまり競争が激しい業界のため、労働時間も含めブラックな企業に間違って入社してしまった…なんてことだけは気をつけてください。

今回はベストセラー本の『転職の思考法』から、市場価値の高め方にフォーカスして業界選びの方法やオススメの業界を紹介しました。

なお、以下の記事では『キャリアロジック』という書籍を用いて転職を通じて給料をアップさせる方法について解説しています。

年収が低くて困っている人はぜひそちらもお読みください。

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履歴書と職務経歴書の違いとは?職務経歴書作成のポイントも解説【初心者向け】https://tsurukinson.com/weddingplanner-tenshoku-shoruisakuseiMon, 15 May 2023 08:11:03 +0000https://tsurukinson.com/?p=985

そんな疑問を抱いたことはありませんか? 私は最初、履歴書と職務経歴書の違いがよく分からず、すぐにネットで調べました。 結論、履歴書と職務経歴書の違いは以下の通りです。 履歴書と職務経歴書はどちらも、求人応募の際に必要です ...

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つるさき
つるさき

ウェディングプランナー(約6年間)からIT企業へ、未経験からの異業種転職を成功させた実体験を、ブログやSNSで発信しています。

「履歴書と職務経歴書って何が違うの…?」

そんな疑問を抱いたことはありませんか?

私は最初、履歴書と職務経歴書の違いがよく分からず、すぐにネットで調べました。

結論、履歴書と職務経歴書の違いは以下の通りです。

履歴書:あなたのプロフィールを伝える書類

職務経歴書:あなたの仕事の経験や能力を伝える書類

履歴書と職務経歴書はどちらも、求人応募の際に必要です。

はじめて転職活動をする場合、意外とこれらの書類作成に時間がかかるので、必須項目と書類作成時のポイントについて解説していきます。

履歴書と職務経歴書の違いとは?

前述の通り、履歴書は「あなたのプロフィールを伝える書類」で、職務経歴書は「あなたの仕事の経験や能力を伝える書類」です。

履歴書は就活でも作成したと思うので馴染みがあるかもしれませんが、あなたの名前や住所、学歴や職歴などの基本的なプロフィールをまとめた書類です。ほぼフォーマットは決まっています。

続いて職務経歴書は、あなたがこれまでにどのような仕事をしてきたか、どのようなスキルや実績を持っているかを詳しく記載した書類です。

採用担当者は、履歴書であなたの人物像を把握し、職務経歴書であなたの仕事に対する能力や適性を判断します。

そのため、履歴書と職務経歴書は、それぞれに応じた内容や書き方が必要になります。

履歴書に記入すべき項目とは?

履歴書には以下のような項目を記載します。

・氏名

・生年月日

・現在所

・連絡先

・学歴

・資格

私はリクルートエージェントのサイトから、履歴書のフォーマットを保存し、活用していました。

職務経歴書に記入すべき項目とは?

職務経歴書には以下のような項目を記載します。

・職務要約

・職務経歴

・自己PR

・志望動機

・資格など

履歴書と比べ、職務経歴書の方が書類フォーマットの自由度が高いです。

志望企業の業界や業種に合わせて、これまで培った経験や実績、スキルのうちどの部分を職務経歴書に記載するかを取捨選択する必要があります。

こちらも私は、リクルートエージェントの公式サイトで配布してある職務経歴書のフォーマットを少しずつアレンジしながら使用しています。

職務経歴書の記入ポイント

職務経歴書の方が自由度が高いからといって、好き放題に記載していいわけではありません。

記入項目ごとのポイントを把握して、面接官から見てより魅力的に映る職務経歴書に仕上げていきましょう。

前提となるポイント

大前提として、あなたが有する実績やスキルの中でも、応募する職種や企業に関連する業務内容や成果を優先的に記載するようにしましょう。

「自分が書きたいこと・書けること」よりも「企業が求める人物像や経験、スキル」は何か?を常に考慮しながら作成するように心がけてください。

職務要約

職務要約とは、これまでに行ってきた業務内容や成果を簡潔にまとめたものです。採用担当者にとって、職務概要を見てあなたのスキルや経験を判断するための項目です。

職務要約の記入ポイント

・業務内容は具体的かつ分かりやすく説明する

・成果は数値や具体例で示す

・職務概要は1つの業務につき3~5行程度にまとめる

・職務概要は時系列順に記載する

職務経歴

「職務経歴」とは、これまでに勤務した企業や部署、役職、在籍期間などを記載したものです。採用担当者にとって、あなたのキャリアの流れや適性を判断するための項目です。

職務経歴のポイント記入

・職務経歴は時系列順に記載する

・在籍期間は年月まで明記する

・役職や部署は正式名称で記載する

・転職理由や退職理由は記載しない

自己PR

「自己PR」とは、あなたが持つ強みや特徴、志望動機や目標などをアピールするものです。採用担当者にとって、あなたの人柄やモチベーションを判断するための項目です。

自己PRのポイント記入

・自己PRは具体的かつ分かりやすく説明する

・自己PRは自分の経験や実績に基づいて書く

・自己PRは1つに絞るか、最大3つまでにする

・自己PRは5~10行程度にまとめる

志望動機

「志望動機」とは、あなたが応募する職種や企業に対してどのような関心や目的を持っているかを伝えるものです。採用担当者にとって、あなたの適性や適合度を判断するための項目です。

志望動機の記入ポイント

・応募する職種や企業に関する情報を事前に調べる

・応募する職種や企業に対する自分の強みや価値観を明確にする

・応募する職種や企業に対する自分の目標や期待を具体的に示す

・志望動機は5~10行程度にまとめる

いきなり職務経歴書の作成から始めるのはNG

履歴書や職務経歴書に限らず、書類作成において「いきなり作り始める」のはNGです。

作り直しの手間や時間がかかるためです。

以下2ステップが完了してから履歴書と職務経歴書を作成し始めましょう。

(1)転職の軸を定める

(2)キャリアの棚卸しをする

転職の軸とは「今回の転職を通じて何を叶えたいのか?」というゴールです。

ゴールが決まっていないとどこに向かっていけば良いか分かりませんからね。

後述するキャリアの棚卸しや、求人応募する中でキャリアの軸は変わっても大丈夫です。現時点での転職の軸を作ってみましょう。

以下の記事では、主にブライダル業界から異業種・異業界への転職を検討している方向けに転職の軸の定め方について書きました。ぜひ参考にしてみてください。

職務経歴書と履歴書の違い履歴書と職務経歴書の違いとは?職務経歴書作成のポイントも解説【初心者向け】

キャリアの棚卸しがまだの場合は、以下の記事を読んでみて、転職熱が冷めないうちにやってしまいましょう。

キャリアの棚卸しをするメリットには、以下が挙げられます。

・転職の軸がさらに定まる

・自分の武器が見つかる

・志望動機や自己PRが作りやすくなる

・想定外の質問にも答えられる

こちらの記事も参考にしてみてください。

ウェディングプランナーキャリアの棚卸し【ブライダル】キャリアの棚卸しのやり方を3ステップで簡単解説【業務一覧表付き】

まとめると、

(1)転職の軸を定める
(2)キャリアの棚卸しをする

(3)求人応募をする

(4)履歴書・職務経歴書を作成する

ざっくりこのような順番を辿ることになるでしょう。

履歴書や職務経歴書は一度作成したら終わりではなく、応募する企業によって内容を変更したり、書類選考や面接を通してブラッシュアップを重ねるものです。

そのためにも書類作成におけるポイントを押さえた上で、より魅力的な履歴書・職務経歴書を作ってみてください。

この記事が参考になれば幸いです。

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【面接失敗】転職活動で自己PRを魅力的に伝える方法【PREP法】https://tsurukinson.com/weddingplanner-tenshoku-prepMon, 15 May 2023 05:02:21 +0000https://tsurukinson.com/?p=943

転職活動でせっかく書類選考を通過しても、もし面接がダメダメだったら…と考えると不安になりますよね。 でも安心してください。 PREP(プレップ)法という伝え方のフレームワークに則って面接準備をすれば大丈夫です。 これまで ...

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つるさき
つるさき

ウェディングプランナー(約6年間)からIT企業へ、未経験からの異業種転職を成功させた実体験を、ブログやSNSで発信しています。

「書類選考を通過したけど面接が不安…」

「喋るのが得意じゃなくて緊張する…」

転職活動でせっかく書類選考を通過しても、もし面接がダメダメだったら…と考えると不安になりますよね。

でも安心してください。

PREP(プレップ)法という伝え方のフレームワークに則って面接準備をすれば大丈夫です。

これまで私も、面接の際にPREPに沿って自己PRや志望動機を伝えてきました。

PREP法は練習すればすぐに使える簡単かつ有用なフレームワークです。

PREP法を活用した自己PRの伝え方を例文を用いて解説していきますので、最後まで読んでいってください。

PREP法とは?

PREP法とは結論から伝えるフレームワーク・話し方の型です。

「Point」「Reason」「Example」「Point」の4つの頭文字をとったもので、「結論→理由→具体例→まとめ」の順に話を展開させます。

PREP法内容
Point(結論)話の要点や主張したい内容など、結論をはじめに話す
Reason(理由)その結論に至った理由を説明する
Example(具体例)その理由を裏付ける事例やデータを述べ、説得力を持たせる
Point(まとめ)最後に、要点や主張をもう一度話す

例えば、自己PRの際にPREP法を活用する場合、以下のような流れになります。

PREP法例文
Point(結論)御社が提供する自社プロダクトの新規顧客獲得に貢献できると考えています。
Reason(理由)なぜなら、私は現在勤務している事業会社で業界特化型SaaSプロダクトの新規開拓営業をしており、前年比150%増の新規顧客を獲得したからです。
Example(具体例)具体的には、〇〇と〇〇に注力することで新規顧客を開拓していきました。
Point(まとめ)〇〇業界は未経験ですが、業界特化型SaaSプロダクトの新規顧客数を増やしていく現職の経験や実績は、御社でも活かせると思っています。   ぜひ御社のプロダクトの新規顧客獲得に貢献させていただきたいです。

転職活動に限らず、話がわかりやすい人はこのPREPに則ってプレゼンしています。

ぜひPREP法を使いこなせるように練習してみましょう。

PREP法の2つのメリット

PREP法を活用してプレゼンをするメリットは以下の2つです。

大切な内容を端的に伝えられる

この人の話長いなぁ。いつまで続くんだろう」と思ったことはありませんか?

話のゴールや大枠が見えないと、聞き手はどこに注目したらいいか分からずストレスがかかってしまいます。

もしもあなたの面接で、面接官にこんな風に思われてしまったら最悪ですよね。

しかしPREP法では、結論から話し始めることに加えて、その結論に至った理由や具体例を交えながら話すことができるため重要なメッセージを簡潔に伝えることができます。

面接官の記憶・印象に残りやすい

PREP法によって伝えたいポイントをコンパクトに話すことで、あなたが語ったエピソードは記憶に残りやすくなります。

また「この人の説明はスッと入ってくるな。分かりやすいな」と面接で思わせることができれば、「仕事ができそう」な印象を与えることができます。

論理的思考力・ロジカルな一面を見て、マイナス評価をされることはあまりないため、伝える姿勢を見てもらう中であなた自身の評価を上げることができます。

PREP法の2つのデメリット

PREP法を使う場合、考慮しておくべきデメリットも存在します。

冷たい印象を与えやすい

PREP法は、ムダを削ぎ落とし理路整然と伝えるためのフレームワークなので、面接官に冷たい印象を与える可能性もあります。

事実、私自身が転職活動の際に「ロジカルに物事を考えられる人だと感じた一方で、弊社への入社意欲・熱意があまり感じられなかった」と言われてしまったことがありました。

これは大いに反省しました。

PREP法はなにかを説明する際には活躍する一方で、面接の場では随所で熱意を表現することが大切です。

くれぐれも面接のために作られたフレームワークではありませんので、私のようなミスをしないようにお気をつけください。

PREP法を使いこなすのに時間がかかる

一度身につけてしまえば簡単に思えるPREP法ですが、慣れるまでには相応の時間がかかります。私もそうでした。

最初は、4つのパートすべてを完璧に話そうとせず、段階的にPREP法を習得していきましょう。

例えば、いきなり面接などの場でPREPを使うのではなく、上司への報告などからトライしてみてはどうでしょうか。

報告の内容によっては「結論」と「理由」しか求められないケースもあるため、PREP法を取り入れやすいからです。

例)追客中の案件報告の場合

結論:結論から言うと、今週の金曜日に先方へ連絡する予定です。

理由:なぜなら、木曜までに最終的な話し合いをし、結論を出すと伺っているからです。

上記のように、話し始めに「結論から言うと〜」「なぜなら〜」などの枕詞をつけると、半強制的にPREPに沿って話さなければならなくなります。

まずは上2つのパート(結論・理由)からスタートして、その後に下2つのパート(具体例・結論)にもチャレンジしてみる。

その流れの方が無理なくPREP法を身につけられるのではないでしょうか。

転職の面接対策だけに留まらず、日頃のパフォーマンス向上にも繋がりますので、PREPは是非マスターしておきましょう。

PREP法を活用した自己PR例文

最後に、未経験の人材業界へ転職する際の面接で「キャリアアドバイザー業務を任せられるか?」と聞かれたケースを想定してPREP法の例文を紹介します。

Point(結論)

面接官
面接官

業界未経験だと思いますが、キャリアアドバイザー業務に活かすことができる、これまでのご経験や強みを教えてください。

つるさき
つるさき

はい、私はコミュニケーションを通じたヒアリング力や提案力を強みにしており、このスキルはキャリアアドバイザー業務に活かせると考えています。

「私の強みは〇〇です!」とシンプルに結論から答えましょう

ただし、できない場合は「経験はないが、同様のスキルが求められる〜〜の実務経験はあります!」などと追加情報を伝えつつ、貢献意欲があるところをアピールしましょう。

Reason(理由)

つるさき
つるさき

なぜなら、私がこれまで経験してきた結婚式のセールスと、キャリアアドバイザー業務は共通点がいくつかあり、私のスキルやこれまでの経験と親和性が高いと感じるためです。

次に理由の部分です。先ほどの結論を支える根拠をしっかりと伝えましょう。

Example(具体例)

つるさき
つるさき

例えば、結婚式も転職活動も人生で経験する回数はあまり多くなく、具体的なゴール設定やプロセス設計ができている顧客は少数だと思います。

私はこれまで、初対面の状態から2〜3時間の限られた時間で、400万円の購買の意思決定をしていただくために、ヒアリング力と提案力を磨いてきました。

そして実際に、社内で平均〇〇%の成約率に対して〇〇%の実績を残してきました。

成約数や成約率など実績を紹介するときは、社内・業界の平均値と比較しながら実績を伝えることで面接官が判断しやすくなります。

具体例と併せて、定量的な実績もアピールしましょう。

Point(まとめ)

つるさき
つるさき

これらの経験から、求職者を内定獲得までリードできるキャリアアドバイザーとして御社に貢献できると考えています。

そして最後に、自分の主張をまとめとして伝えます。

こうすることで面接官に印象に残すことができます。

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